2015年12月13日(日)

「チルチンびと」仕様で原点回帰

大丸建設のおこりは、明治初期に「天才宮大工」とうたわれた初代が、建築を家業として始めた140年ほど前にさかのぼります。二代目は飛鳥文吉邸など歴史に名を残す建築を手がけ、「匠の技」を世に残し、その精神を今まで引き継いでいます。
 大丸建設は、もともと、高級和風建築を得意とする「匠」の集まる工務店です。しかし、戦後は時代の波にのまれ、新建材での住宅づくりに手をのばしていた時期もありました。ある時期に、大丸建設の原点を見つめ直したのがきっかけで、平成15年(2003年)に「チルチンびと『地域主義工務店』の会」の設立に携わりました。そこから、すべての建材を自然素材でつくる、本物の木の家に立ち返る住まいづくりを大丸建設の基本仕様にしました。今から12年前のことです。

2015年12月12日(土)

35年来加盟している「匠の会」

朝日新聞の広告でよく見かける方もいるかもしれませんが、大丸建設は昭和55年(1980年)に設立した協同組合「匠の会」に翌年から参加し、今年で35年になります。匠の会は、会員社が多く、エリアごとに合同で家づくりのセミナーや木工体験などのイベントを開催していることもあり、仲間のネットワークが強固で、お客さんを紹介し合うこともあり、会社の経営上、とてもプラスになっています。
 また、同じような立場の経営者同士のつながりも濃いので、同世代の社長や二代目と語り合い、営業的なアドバイスなども共有できるので、私自身の成長にもつながっています。
 匠の会にいると、なんだかんだ言っても、朝日新聞のブランド力、信頼感はとても大きいと感じています。

2015年12月11日(金)

スタッフが長く務める大丸建設

大丸建設は、今、5代目社長の安田昭を中心に、6名のスタッフで運営しています。専務の私、安田佳正が建築や営業、現場全般を見て、兄で常務の安田博昭が広報や経理を担当しています。営業の田上は設計やインテリアコーディネート、現場監督の雨宮が工事現場や職人さんとのやりとりをおこないます。それに、パートの高野が経理をサポートしています。
 私は学生時代にアルバイトで会社に入り、現場の手伝いをするようになって、20年近く経ちます。正式に入社したのは2000年で、今年でちょうど15年です。私がこれまで一緒に働いたスタッフを思い起こしてみると、20年以上在籍していた設計担当の女性や、私と同世代の若手も4-5年と、比較的長く在職していました。
 大丸建設では、スタッフの居心地のよさ、風通しのよい関係性を大切にしています。それが、社員の定着につながっているのかなあ、と思います。

2015年12月01日(火)

地球が悲鳴を上げている

この10年間で、地球温暖化はますます顕著になっています。10年前ごろ、ようやく地球温暖化という言葉が意識されるようになってきたと思ったら、今は日々の生活でその変化を実感せざるを得ないような状況が起こってきています。
 これまで雨といえば上から降ってくるものでしたが、最近では「下から降ってくる」とも感じるほど、強い雨が打ち付けるようになってきました。
 また、四季がなくなってきているという危機感があります。夏が暑く、残暑が長く続き、秋が短くあっという間に冬になってしまいます。桜の咲く季節も早まって、季節の風物詩が暦通りにいかなくなってきているのを感じています。
 今後は、日々の生活自体に「防災」の観点をもって生きていくことが求められていると感じています。

2015年11月30日(月)

東日本大震災で変わったこと、変わらないこと

この10年で最も大きな出来事の一つとして、2011年3月11日に起こった東日本大震災があります。私は震災後のゴールデンウィークに工務店仲間と岩手県の大槌町へ入り、建築士として耐震診断をおこないました。地震自体はとても大きなものでしたが、それ以上に津波の威力の大きさを感じました。そして、建築士として被災地の皆さんのお役に少しでも立つことができたのなら、本望です。
 会社としては、震災を経て、何か変えたかといえば、実はそれほどありません。というのも、大丸建設は日本で長く伝わってきた在来軸組工法で住まいを建て、耐震性能についてもしっかりと設計をおこなってきており、震災の際もすべてのお客様のお住まいでトラブルはありませんでした。これからも、誠意を持って、地震に強い家をつくり続けていこうと感じました。

2015年11月28日(土)

住宅産業を大きく変えた品確法

「住宅の品質確保の促進等に関する法律」が制定されたのは平成12年のことです。通称:品確法の要点は次の2つです。
・ 住宅の性能の表示基準と評価制度
・ 新築住宅の性能に関する10年間の瑕疵担保責任についての規定
 特に瑕疵担保責任については、住宅を新築する際の雨漏りや構造の担保としてトラブルがあった際は、施工側が保証をするという規定で、住宅を建てるお客様にとっては安全と安心の担保につながります。1年に2回、地方自治体と都道府県知事に新築の報告をしなければならず、瑕疵担保責任のための保険に入ることも義務付けられました。
 行政へ提出する書類は増えましたが、工務店の責任範囲が明確になり、お客様の安心安全を担保するうえでは、とても大切な契機となりました。

2015年11月27日(金)

省エネや環境対応は今後の重点ポイント

この10年で、極端な豪雨や竜巻、猛暑など、地球温暖化の進行は顕著になってきていると感じています。
 大丸建設では住宅の環境対応としては、自然素材への特化など、積極的に取り組んできましたが、いわゆる省エネ分野に関しては今後強化していかなければならないと感じています。
 今後は、省エネ法が代わり、家全体の断熱性能をU値という数値で表していかねばならず、2020年に向け、統一した基準で数値化することが義務付けられます。
 先進国の中でも、住宅の断熱化が最も遅れていると言われる日本。今後、大丸建設もしっかり対応していきたいと思います。

2015年11月24日(火)

ロングライフ住宅もトレンドに

2009年に「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」の制定を受け、長く住み継げる良質な住宅を建設するための建設費の一部を国が補助し、定期的なメンテナンスをおこない適切に維持管理をしていくための制度がスタートしました。いわゆる長期優良住宅です。その根本には、環境問題とからめて、建物の寿命が極端に短い日本でスクラップアンドビルドをやめ、良質な住まいをつくり長く住み継ぐ社会を目指す姿勢があります。
 大丸建設ではこれまで、長期優良住宅の住まいを10軒ほど建設しています。私は、長期優良住宅はとてもよい制度だと思っており、古い家をすぐ建て替えるよりも、大事に使ってきた家の維持管理の計画を建て、長く住み継いでいくのは、大丸建設のコンセプトそのものとも共通しています。

2015年11月20日(金)

自然素材がスタンダードになりつつある

10年前はまた、「チルチンびと『地域主義工務店』の会」の立ち上げメンバーとして、忙しく活動していた時期でもあります。2003年の建築基準法の改正、いわゆる「シックハウス法」ができたことで、建材に使われる化学物質で人の健康に影響をあたえる可能性のある化学物質が規制されるようになりました。
 『チルチンびと』では、化学物質の安全データをとり、自然素材を使い自然な住まいをつくるための技術的な勉強会を定期的に開催しました。内装材だけ無垢材や左官壁で仕上げる「外側の自然素材」ではなく、構造材も、床下も、天井裏も、壁の中も、住まい全体の自然を追求し、なおかつ断熱性能や調湿性能、耐震性を確保した住まいをつくりあげるために、理論的にも研究を重ねました。
 こうして、大丸建設は、外側も、中身も、すべて自然素材の住まいを基本仕様として住まいを建てており、今につながっています。

2015年11月17日(火)

耐震の学びにも力を入れました

先日、横浜のマンションの大型マンションで、杭が地盤の支持層に届いていないことが発覚した「横浜マンション傾斜問題」。ちょうど10年前はいわゆる姉歯事件と呼ばれる「耐震偽装問題」が明らかになり、世間を震撼させた時期でもあります。
 私は一級建築士の資格取得後、耐震の勉強にも力を入れました。国や地方自治体が住宅の耐震診断に対して助成金を出すようになり、大丸建設も東京都木造住宅耐震診断登録事務所協議会の登録機関になるべく、耐震診断技術者の資格取得をしました。
 建築に携わる人間として、お客様の命を守るのは道義的な使命であり、耐震偽装などはあってはならないことです。建築士の資格などについて3年に1度の定期講習を受ける義務が生じたのも、根本的な対策というよりは、ある意味現場での倫理観を問い直すきっかけのような気もしています。