2016年12月27日(火)

大丸建設とメディア 〜一般社団法人東京都建築士事務所協会

大丸建設は一級建築士事務所です。建築に関わる業務をおこなうことを法律で認められているのは、都道府県知事の登録を受けた建築士事務所だけです。大丸建設は東京都建築士事務所協会に登録しており、副支部長を務めさせていただいており、構造委員長としてその中でも特に、耐震診断や補強、建物調査などの分野で活動をしています。
建築設計や工事監理といった仕事は、建築基準法に基づいて高いモラルが求められます。一方で、巨大地震が予測される東京で、今後の建築のあり方を問われる場面も出てきており、また耐震偽装や傾きマンション問題といった、人命や財産を脅かすひどい事件も続いています。
建築事務所である誇りと責任を全うする、当たり前のことではありますが、それをしっかりとやり遂げる。事務所協会への加盟と活動によって、建築士事務所としての原点に立ち返ることができます。
東京都事務所協会
https://www.taaf.or.jp/

2016年12月26日(月)

大丸建設とメディア 〜NPO法人国際自然大学校

東京を中心に、自然体験活動を30年にわたりおこなっているNPO法人国際自然大学校。大丸建設では、国際自然大学校のイベント「自然体験フェスタ」に参加し、椅子づくりやカンナがけなどのプログラムを提供しています。春には多摩川の河川敷での開催するのですが、私の住んでいる狛江市の河川敷なので、ご近所感もあり、親しみを覚えているイベントです。
子供を対象としたサマーキャンプから、大人の自然体験、アウトフィッターコース、指導者養成など、さまざまな野外教育プログラムを展開しています。
私は、自然の中で動いたり、活動するのが大好きです。自然大学校のプログラムはとても楽しく、またそうした場で自分の本業である工務店の仕事を伝えられることを、とてもうれしく思っています。
http://www.nots.gr.jp

2016年12月24日(土)

大丸建設とメディア 〜Forward to 1985 energy life

一般社団法人Forward to 1985 energy lifeは、家庭のエネルギー消費量を賢く減らして、1985年当時のレベルにしようというアクションを提唱している団体です。パッシブデザインを提唱し、住まいと環境について研究している「住まいと環境社」代表の野池政宏さんが立ち上げました。
大丸建設では、以前から野池さんの「快適」「健康」「省エネ」を重視した住まいの提案に共感しており、野池学校に通って省エネについての学びを深めてきました。一般社団法人Forward to 1985 energy lifeの一事業として、うちエコ診断士の資格も取得し、診断士として登録しています。
野池学校で出会える建築仲間たちは、省エネや環境への意識が高く、時代の先を見据えています。こうした仲間と出会えるのが、外で学び、ネットワークを広げていく醍醐味とも言えます。
http://to1985.net

2016年12月22日(木)

大丸建設とメディア 〜日本の森バイオマスネットワーク

大丸建設では「日本の森バイオマスネットワーク」に加盟しています。「森と暮らすライフスタイルを広めて、荒廃した森林を再生したい」という理念を掲げている同団体は、木質バイオマス燃料や国産材などの森林資源の活用を通じて、持続可能な地域社会をつくろうと、様々な活動をおこなっています。
環境教育の講座やフォーラムなどの普及啓発活動や、植林や間伐などの森林体験活動、ペレットストーブや薪ボイラーなどの導入支援、森林整備の担い手育成など、事業内容は多岐に渡ります。
大丸建設は、国産材を使って家づくりをしています。日本の森林を持続可能にしていく活動に参加することは、私たちの事業に直結しています。
また、日本の森バイオマスネットワークでは、情報誌『ふんわり』を発行しています。加盟団体の発信するメディアにのることで、自社発信以上に社会性をもって大丸建設を社会に広めることができます。
http://jfbn.org

2016年12月21日(水)

大丸建設とメディア 〜匠の会と『朝日新聞』

「匠の会」は、「百年住みたくなる注文住宅を造る プロフェッショナルな工務店集団」を掲げ、地元の工務店で家を建てたい人に向けた情報発信をしています。百年の単位で「家守り」をしていくには、工務店自体が長く存続していかなければなりません。匠の会の会員社は、創業20年以上の歴史ある工務店ばかりです。その中でも、明治初期に歴史をもつ大丸建設は、老舗の中の老舗とも言えるかもしれません。
匠の会の設立は1979年。朝日新聞広告局の協力のもと、「地元の優良工務店」を紹介する会として設立しました。大丸建設は匠の会の設立から間もない頃より会員社として活動してきました。朝日新聞には、匠の会の大きな広告が載り、そこからの問い合わせも少なくありません。
『チルチンびと「地域主義工務店」の会』の設立の同志でもある高棟建設工業の高橋社長、千葉工務店の千葉社長も、匠の会からの長い付き合いです。
http://takumi.or.jp

2016年12月20日(火)

大丸建設とメディア 〜『チルチンびと』

大丸建設ではいま、幾つかのメディアとタイアップして情報を発信しています。
その代表格が『チルチンびと』です。私たちが志を同じくする工務店の仲間たちと一緒に『チルチンびと「地域主義工務店」の会』を立ち上げたのが2003年です。当時は5社からのスタートでしたが、現在では会員社が60社を超えて、全国規模の一大組織になりました。「地域に根ざす木の家づくり」という理念を共有し、地域循環型社会に貢献することを目的としています。
工務店の会では、季刊雑誌『チルチンびと』に毎号、イベントや見学会情報を掲載できるほか、デザインのすぐれた住宅を建てた際には、取材が入って特集してもらえることもあります。良質な木の家を建てたい人にとっては、バイブル的な存在の『チルチンびと』と、深く関わりを持てていることで、お客様との接点にもなっています。
http://www.koumutennokai.jp/

2016年09月07日(水)

森を守り、木造文化を伝えるために、伝統構法にこだわっていく

木造とRC、耐震性においてはどちらがいいという議論は、結論が出ないものです。それぞれに長所と短所があります。
大丸建設としては、木造にこだわり、伝統構法を大切にしていきたいと考えています。木造住宅は、木の一本一本に性質があって、その個性をみる楽しさがあります。私は、基本は木が好きです。日本で育った木を日本で使いたい。
そして、長年の歴史と風雪、大地震に耐えてきた実績ある歴史的建造物が、日本にはたくさん残っています。ご先祖様が残してくれたものを大事に生かしていき、そこから現代に通じる新たな技術を見出していきたいと考えています。
大丸建設は、これからも木造にこだわってやり続けていきます。環境も考えたうえでも、森を守るうえでも、木造の文化を未来に伝え、業として成り立たせていきます。

2016年09月05日(月)

木造とRCの耐震性の違いを、相撲に例えると……

RCなどと木造住宅の耐震性の違いで、よく例えられるのは、お相撲です。私は、「小錦型」と「若乃花型」で覚えていました。20年くらい、古い時代の例えですね。今で言えばどの力士が当てはまるのでしょうか。
RCは小錦型に例えられます。体重が重く、体も大きくて、どしっとしていて、その大きさで力に耐えるスタイルです。耐えて耐えて耐えて、けれども我慢した分、限界を超えた時にぽろっと倒れてしまいます。強いんだけれども、壊れる時に一気に壊れちゃう。膝がダメになったり、がんばったぶん、故障も多くなってしまいます。
若乃花型は、木造住宅です。ちっちゃいんだけどやわらかく耐えて、大きな力をうまく受けながら粘り強く耐える。
私は、そのようにRCと木造の耐震性の違いを教わりましたが、今の人には果たして伝わるのでしょうか……(笑)。

2016年09月03日(土)

やわらかく「ねばる」木造

伝統構法の耐震性については、構造設計に詳しい山辺豊彦先生がよく実験していて、建築業界の中でも見直されてきています。
木造の耐震性の特徴は、やわらかさを生かした構造です。
耐震性の考え方に、「剛(ごう)」と「ピン」というものがあります。「剛」は完全に固定されていて動かないものという考え方。コンクリートの柱と梁が緊密に結ばれている結合を「剛」といいます。
木造は「ピン」という構造で、小さく動く特性があります。木造は本来やわらかい構造です。だから、大きな地震や台風などで揺れるのは当たり前、という考え方です。木造は地震に対して揺れながらやわらかく「ねばる」特性があります。これを靭性(じんせい)といいます。

2016年09月02日(金)

伝統構法を伝えていくために

今では、木造建築に釘はなくてはならない素材です。大丸建設の建築現場でも、当たり前のように使っています。大丸建設は「在来工法」で家づくりをしており、釘を使わない「伝統構法」ではありません。ただ、伝統構法を伝えられるよう、継手・仕口をつくれるように、大工さんは研鑽を重ねています。いろいろな伝統建築物を研究しながら、プレカット材に頼るのではなく、手加工できるような大工さんに育てています。
今時の工務店では、リフォームやちょっとした増築でさえ、材をプレカットに出してしまうけれども、リフォームのように制約条件のあるものこそ、手刻みの技術が生きるのです。
私は、伝統構法を残していきたいと考えています。手刻みをやることで、若い大工さんの育成も兼ねている。正直、プレカットにすれば早いし安い場合もあるけれど、それをやることによって建物の構造を大工さん自身が木使いについて考える機会がなくなってしまう。木造建築の理屈を理解するのは、現場の経験を踏んでこそ、なのです。