2022年01月12日(水)

4) 建築家コラボが増えた喜び

ここ1、2年で、建築家の設計、大丸建設での施工という理想的なコラボ物件が誕生しています。ことこと設計室の小林さんは、『チルチンびと』にも掲載される若手建築家で、これまでに新築物件を手がけ、現在、マンションリノベーションでご一緒しています。

松本直子建築設計事務所の松本直子さんは、『チルチンびと』でも大人気の建築家。いつか松本さん設計の家を手がけたいという憧れを抱いていて、2019年に開催した大丸建設とURA(チルチンびと地域主義建築家連合)とのコラボイベント「本物の木の家を建てたい人のための 住まいの相談会」のゲストとしてお招きしました。このイベントを通して松本さんとたくさんお話をして、お互いのことを知ることができました。2020年から立て続けに、松本さん設計の新築住宅を任されることになり、今でもいい関係が続いています。

URAの建築家、木下治仁さん、伊藤誠康さんとのお仕事の経験も、大丸建設にとっては宝です。

大丸建設では今後も、自社設計と、建築家とのコラボと両輪があることで、美しさと機能性を両立した、本物の自然素材の家づくりを進めていきます。

2022年01月08日(土)

3) 企画・広報も現場とリモートで

大丸建設の広報は、ホームページとブログを軸に情報を発信し、SNSユーザー向けにはFacebookを、地域の方向けにはチラシや会社前の掲示板を活用しています。

5年ほど大丸建設で働いている坂本さんは、2年前にご家族の転勤で福岡に転居してからも、オンラインで毎月ミーティングをして、リモートで大丸建設の仕事を続けてくれています。坂本さんの転居後にパートとして入った川上さんは、現在、くらすクラスでのイベント準備や、字がきれいで絵が上手な特性を活かし、会社前の掲示板や黒板アート、大丸建設の手書き文字を担当してくれています。地の利を活かし、雑誌『チルチンびと』の地域への寄贈や、地域施設へのチラシ配布などもお願いしています。

二人の企画・広報活動は、18年もの間大丸建設の広報サポートをお願いしている北原さんに月1回のミーティングに入ってもらい、アドバイスを受けながら進めています。

東京と福岡。距離があっても一緒に仕事ができる――10年前には考えられなかった働き方が、今、大丸建設では実現できています。

2022年01月05日(水)

2) 少ない人数で風通しのよい組織に

大丸建設は現在、主力で動いているのが私・安田佳正と、現場監督の雨宮、山崎の3人です。先代の安田昭は、代表取締役会長としてOBのお客様や経営のフォローをし、今なお現役で会社の屋台骨を支えてくれます。経理のベテラン・高野も会社の「お母さん」的存在として活躍中です。

会長 安田昭

本社2Fは大丸建設の主戦場。常に動く現場の状況を3人で把握し、声を掛け合いながら、お客様との打ち合わせや、現場の職人さんのスケジュール調整や進捗管理、見積もりと積算、設計士の先生方との打ち合わせ、材料の手配等々、忙しく動いています。昨年、大丸建設で長く勤めてくれていた設計・営業の田上が定年を超えて退職し、当時は不安もありましたが、1年ほどが経って3人でフットワーク軽く動けるようになったのも大きな収穫でした。

社長 安田佳正

今年も現場監督の2人を中心に建築現場を回し、私はもう少し大きな目で俯瞰をして会社と社会を見渡し、大丸建設の過去、現在、未来を見据えて経営戦略を立て社員を引っ張っていけるような存在でありたいと思っています。

現場監督 雨宮
現場監督 山崎
2022年01月01日(土)

1) 2022年、新年の抱負

 あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

20214月に、私、安田佳正が株式会社大丸建設の代表取締役社長に就任して、初めてのお正月を迎えます。6代目を受け継ぐにあたり、専務取締役として会社の実務一切を取り仕切るなかで、ここ数年かけて社長就任に向けて準備をしてきましたが、実際に社長になってみると、会社としても大きな変化を遂げていることを実感しています。

昨年5月ごろから、新規のお客様の問い合わせが毎月コンスタントに来るようになり、設計事務所との仕事も増えてきました。大丸建設は9月が期首で、すでに今期は、私が入社以来の最高の成績でお正月を迎えられる状態になっています。これまでの数年間で準備してきた、設計事務所とのコラボイベント、イベント出店等を通しての地域との関係構築、地道な広報がようやく身を結んでいることを感じます。

今年はいい波にのれてきています。勝って兜の緒を締めよ、ではありませんが、こういう時こそますます地道に、ていねいに、仕事を進めていきたいと思います。

2021年12月27日(月)

日常生活でも化学物質対策を

ここまで見てきたように、化学物質過敏症と言っても反応も軽度なものから寝込んでしまうくらいのもの、精神的にも不安や不調をきたしてしまう場合など、本当に人それぞれです。私にも花粉症がありますし、ヒバの香りをかぐと喉が痛くなります。誰がなってもおかしくないし、今は平気でもある時突然かかってしまう可能性もあります。

建材だけでなく、例えばホームセンターの家具売り場や、車のディーラーでの新車の匂いなども、人によっては反応が出やすい場所の一つです。何か違和感を覚えたら、なるべくその場から立ち去る方がいいと言えます。現在社会問題にもなっている「香害」では、洗濯用の柔軟剤への反応が多いです。近隣の洗濯物の香りや、学校で使い回す給食着、あるいは電車で隣に座った人の香料でも、人によっては反応が出ることもあるんだ、という認識を持つことが大切です。

誰もが異なる「化学物質を許容するコップ」を持っていて、その水があふれた瞬間につらい症状に悩まされる可能性がある、ということに想像力を持つことで、思いやりをもった選択ができるようになることが望まれます。

 

2021年12月23日(木)

化学物質過敏症のお客様に接する時に気をつけていること

化学物質過敏症の方は、精神的なストレスを抱えることが多くあります。現代はさまざまな化学物質に囲まれ、ご自身がどんなに気をつけていても、思いがけずに化学物質にふれざるをえず、反応してしまうことがあります。例えば、ご家庭では香料のない洗剤で洗濯をしていても、ご近所の方が使った柔軟剤の香りが風にのってきてそれに反応してしまう、というように、ご本人の責任ではないのに苦しみを抱えてしまうことがあります。

大丸建設で化学物質過敏症のお客様と接する時に大切にしているのは、その方が症状に悩み苦しんできた方であるということを理解し、尊重しながらヒアリングを進めていくことです。一人ひとりが異なる症状や悩みをお持ちなので、「素直に、率直に、思ったことを言ってください」とお伝えします。建材のテストでは、ちょっとでも無理をすると後から困ったことになるので、起きた症状を素直に教えていただくようにします。「決して無理をしないこと」「ゆとりをもってテストを行っていくこと」。これを大切にし、双方ともに心にゆとりを持って向き合えるように心がけています。

 

2021年12月21日(火)

化学物質過敏症対策のコスト

化学物質過敏症対応の住宅の場合、コストはどれくらい変わるのでしょうか。これは一概には言えず、どういう材料を使うのかによって大幅に変わります。一つ言えるのは、すべてオーダーメイドで対応しなければならない、ということです。

大丸建設の場合、杉材が大丈夫であれば、それほど金額は大きく変わらないという実績があります。例えば床材でベニヤ(合板)がダメな方でも、根太や捨て張りといった施工の対策によって、自然素材だけでも対応できますので、若干割高になってもそこまで大幅なコストアップにならずに済むこともあります。しかし一度施工した後に、やっぱりダメで、また施工をし直すとなると、コストがかさんでしまいます。

杉材やヒノキ材を使えない方の場合は、材料探しが大変になります。今まで手がけたケースでは、モミの木ならば大丈夫ということで対応したことがありますが、一般的な住宅用材ではないため高いコストがかかってしまいました。

人によっては、機械乾燥の材はダメで自然乾燥ならば大丈夫、同じ木を二つに割って片方は大丈夫で片方はダメ、ということもあり、ていねいに根気よく確認、テストしていくことが大切です。

 

 

2021年12月18日(土)

大丸建設でおこなう建材テスト

化学物質過敏症のお客様の住まいを建てる時には、通常の建築よりも時間をかけて行います。何に時間をかけるのかというと、建材の「テスト」です。だいたい3カ月から半年くらいは建材のテストに時間をかけます。

建材のテストでは、お客様に使用部材をあらかじめお渡しして、何日か一緒に過ごしてもらう、ということをやります。大丸建設の住まいでは杉を多く使うので、杉が大丈夫かどうかのテストには時間をかけます。

まずは杉の匂いを嗅いでいただきます。その瞬間に「ダメ」と感じる場合もあれば、時間が経ってから嗅いだ時には大丈夫なこともあります。大丈夫であれば、寝室の布団の横に杉材を置いてもらい、一晩寝てもらう。翌朝何の症状も出ていないかをヒアリングします。一週間、一カ月、3カ月と、テスト期間を延ばしていって、大丈夫だったら杉材は使えると判断します。同じように、クロスやサッシ材などについてもきめ細やかにテストを行います。

杉材が使えない場合は、ヒノキや、あるいは広葉樹に材を変えてテストします。テストで出る症状はそれぞれですが、喉が痛くなる、頭が痛くなる、目がチカチカする、耳鳴りがする、ひどい場合は寝込んでしまうなど、症状にも軽重があるので、無理しないように慎重に進めていきます。

2021年12月16日(木)

自然由来のものでも発症することがある

有害化学物質というと、接着剤や香料などの工業製品のイメージがあります。しかし、何が「有害」かというと、化学物質そのものというよりも、その物質に反応をする人にとっての有害な成分、と捉えるとよいと思います。自然由来のものでも、あらゆる成分は化学物質なのです。

自然由来の香り成分でも、人によっては症状を発症することがあります。例えば、スギ材にはアセトアルデヒドが含まれており、それに反応する人もいます。ヒバに多く含まれるヒノキチオールは、一般的には好まれる香りとは言われていますが、ヒノキチオールが苦手な方も一定数います。私もその一人で、建築中にヒバ材を使ったり、シロアリ防蟻のためにヒバ油を使うと、喉が痛くなってしまいます。

自然由来のものだからすべてが安心・安全というわけではなく、それに反応してしまう人もいるということを理解したうえで、建材を選んでいくことが大切です。人それぞれ、化学物質に対する反応が異なることを理解し、違いを尊重していく姿勢が求められます。

 

2021年12月09日(木)

住宅建材で気をつけたい室内の環境

住宅建材で化学物質過敏症の主な原因物質とされていたのは、合板の接着剤に使われていたホルムアルデヒドです。揮発性(空気中に拡散する性質)の成分があると、目がチカチカしたり鼻がツンします。呼吸によって揮発性の有害化学物質を吸い込むことで、人によっては化学物質過敏症を発症してしまうことがあります。

現在の建築現場で気をつけたいのは、室内側に出ていくものの中では、構造材のスギ・ヒノキ。自然由来のものでも敏感な方は反応することがあります。また、ベニヤ、下地材、仕上げの床材、階段材、ドア枠、窓枠などにも気を配ります。お客様に症状がある場合は、幅木、廻り縁などにも反応しないかテストします。壁材でも、ビニールクロスの接着成分が苦手な方、ペンキなどの塗料で反応する方、左官材も自然由来の珪藻土、漆喰、貝灰など、いろんなものがあるので、お客様との相性に合わせて選んでいきます。

室内に比べて屋外はそれほど神経質になる必要はありませんが、例えば以前問題になったシロアリの殺虫剤は、現在はより毒性が弱いものに切り替わっています。10年保証から5年保証に変わり、細かい点検によってシロアリ予防をしています。大丸建設ではヒバ油を使っていますが、ヒバの香り成分が苦手な方もいるので、その場合は別の防蟻材を使うなど、調整しています。