住宅建材で気をつけたい室内の環境

住宅建材で化学物質過敏症の主な原因物質とされていたのは、合板の接着剤に使われていたホルムアルデヒドです。揮発性(空気中に拡散する性質)の成分があると、目がチカチカしたり鼻がツンします。呼吸によって揮発性の有害化学物質を吸い込むことで、人によっては化学物質過敏症を発症してしまうことがあります。

現在の建築現場で気をつけたいのは、室内側に出ていくものの中では、構造材のスギ・ヒノキ。自然由来のものでも敏感な方は反応することがあります。また、ベニヤ、下地材、仕上げの床材、階段材、ドア枠、窓枠などにも気を配ります。お客様に症状がある場合は、幅木、廻り縁などにも反応しないかテストします。壁材でも、ビニールクロスの接着成分が苦手な方、ペンキなどの塗料で反応する方、左官材も自然由来の珪藻土、漆喰、貝灰など、いろんなものがあるので、お客様との相性に合わせて選んでいきます。

室内に比べて屋外はそれほど神経質になる必要はありませんが、例えば以前問題になったシロアリの殺虫剤は、現在はより毒性が弱いものに切り替わっています。10年保証から5年保証に変わり、細かい点検によってシロアリ予防をしています。大丸建設ではヒバ油を使っていますが、ヒバの香り成分が苦手な方もいるので、その場合は別の防蟻材を使うなど、調整しています。

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