林業の未来_4 スマートセンサーによるモニタリング

スマート林業では、IoT技術を利用したスマートセンサーも林業に大きな技術革新をもたらしました。この技術は、森林管理の効率化と精度向上に大きく貢献しています。

スマートセンサーは、森林内のさまざまな場所に設置され、土壌の湿度、気温、降水量などの環境データを継続的にモニタリングします。これにより、森林の状態をリアルタイムで把握することが可能となり、迅速な対応が求められる状況にも適切に対処できるようになります。

過去の林業では、人手による定期的な測定が必要であり、広範囲にわたるデータ収集は困難でした。しかし、スマートセンサーの導入により、広い範囲の森林を同時に監視できるようになり、データの取得頻度も飛躍的に向上しました。さらに、これらのデータはクラウドに蓄積され、分析することで長期的な森林管理の計画にも活用されます。気候変動の影響を予測し、適切な対策を講じるための重要な情報源となります。これにより、持続可能な森林経営が実現し、森林資源の保護と利用の両立が可能となります。

スマートセンサーの導入により、過去には見逃していた細かな環境変化を捉え、迅速かつ適切な管理ができるようになったことが、スマート林業の大きなメリットです。

林業の未来_2 最新のデジタル技術を活用

林野庁が進めているスマート林業とは、最新のデジタル技術を活用して林業の効率化や持続可能性を高める取り組みです。この取り組みでは、ドローンや人工衛星を用いた森林のリモートセンシング技術が重要な役割を果たしています。森林の状態をリアルタイムで把握し、適切な管理や伐採計画を立てることができます。

また、IoT技術を利用したスマートセンサーは、土壌の湿度や気温、降水量などを継続的にモニタリングし、データを蓄積することができます。これにより、森林の健康状態を正確に評価し、必要な対策を迅速に行うことが可能になります。さらに、伐採や運搬の自動化も進んでおり、作業の効率化と人手不足の解消につながる可能性があります。

これらの技術革新は、森林資源の持続的な利用を支え、地球温暖化防止にも大きく貢献します。スマート林業の推進により、環境保護と経済発展を両立させる新たな林業の姿が実現されつつあります。

リノベーションのプロセス_7 心地よく暮らすために

中古住宅のリノベーションでは、機能向上を行うことにより、新築と同等、それ以上に快適性を確保することができます。

内装の仕上げ材や床材、壁材に、無垢材や竹材、石材といった自然素材を使用することで、空間に自然の温かみや味わいをもたらします。また、塗り壁や漆喰壁の採用:壁面に塗り壁や漆喰を使用することで、湿度調整や調湿効果を高め、快適な室内環境を実現します。

また、省エネ性能が高く、高効率な給湯器やエアコンの導入設備を導入することで、エネルギー消費を削減し、ランニングコストを低減します。省エネ性能の高いLED照明を導入することで、電力消費を削減できます。適切な換気システムを導入することで、室内の空気を新鮮な状態に保ち、健康的な室内環境を実現します。

設計時にこうした性能向上を考慮することで、中古住宅のリノベーションによって快適で安全な住環境を実現することができます。

2024年の抱負_2 変わらぬ社是

2021年に私が先代社長から大丸建設を引き継ぎ3年、160年におよぶ会社の歴史の重みを感じながら、「木の家づくり」の伝統を途絶えさせまいと日々、邁進してきました。会社として変えてきたこともありますが、変わらぬことも多々あります。その中の一つが社是でもある「ハウスドクター」です。

ハウスドクターとは、「住まいの主治医」のことで、その家のことをよく知っているのは、住まい手であるお客さまとともに、住まいを建てた工務店である、ということを意味しています。

住まいを人の体に例えるならば、骨格(柱や梁、土台など)、筋肉(断熱材や窓など)、血液や内臓(電気配線や配管、空気層など)、皮膚(内装材、クロスなど)、そして髪型やお化粧やアクセサリー(インテリア、装飾など)。住まいも人と同じで、長年暮らしていれば老化することも、具合が悪くなることもあります。そんなときに、すぐに相談していただければ、適切に状態を診て、困ったところをメンテナンスし、ときにはお化粧直しもいたします。

困ったときには、すぐに相談! いつでも駆けつけますので、遠慮なくご連絡ください。

気候変動から気候危機に_8 目に見えないカーボンを意識するには

ここまで大きな気候の変化をもたらしている温室効果ガス。特に私たちの生活と密接に関係している二酸化炭素(CO2)=カーボンをいかに減らしていくかが、今後の人類の存亡に関わる重要課題かがわかります。地球温暖化という言葉を耳にするようになって20年ほどですが、この20年の環境の変化たるやすさまじいもので、「環境」を守ると「経済」が疲弊するという論は既に破綻し、もはや環境対策抜きには経済的基盤すら守れないような事態に陥っています。

ただ、CO2は目に見えず、排出していてもなかなか意識しにくいものです。しかし、実際には、エアコンの排熱や車の排気ガスなど、まさに「温室効果ガス」として大気に漏れ出ているものなのですよね。こうした「排熱」「排ガス」を出さない選択をするだけでも、だいぶ変わってくるものなのです。

また、あらゆる製品やサービスのライフサイクルにはカーボンが関わっています。一度その仕組みを学べば、何がどれくらいのCO2を排出するのかがわかるはずです。

気候危機の時代、大丸建設スタッフ一同も日々学んでいきますので、その学びをお客様方に共有できればと思います。

気候変動から気候危機に_7 「カーボンフットプリント」とは?

みなさんは「カーボンフットプリント」という言葉を聞いたことはありますか?

直訳すると炭素の足跡、となり、商品やサービスの原料調達から生産、流通、使用・維持管理、廃棄・リサイクルに至るまでのCO2排出量を数字でわかりやすく見える化した指標のことです。

例えば、缶飲料であれば、原材料調達時点で、アルミ缶の製造やサトウキビなどの原料にかかるCO2排出量が約20%、生産時はジュース製造やパッケージングで15%、流通・販売時は配送や冷蔵にかかるCO2が約30%、使用や維持管理などの冷蔵で25%、廃棄・リサイクル時の空き缶収集やリサイクル処理で約10%という割合が算出され、缶飲料1本あたりのCO2層排出量は123gと仮定されています(環境省データより)。

あらゆる製品にカーボンフットプリントがあるわけではないのですが、全ての製品やサービスのライフサイクル全体において、なんらかのCO2が発生していること、製品やサービスによってCO2排出量が異なることを意識するだけでも、消費行動に変化が生まれるはずです。「カーボンフットプリント」で検索すると、いろいろな商品のデータが出てきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

気候変動から気候危機に_6 「カーボンオフセット」とは?

前回はカーボンニュートラルという考え方を説明しましたが、それと似た言葉に「カーボンオフセット」があります。

私たちは日々の生活や経済活動、ものづくりなどにおいて、どうしても燃料やエネルギーを使わざるをえなく、CO2排出量をゼロにすることは難しいと言えます。一方で、CO2を排出した量の分を、CO2を吸収することに対して投資することもできます。例えば適切な森林管理への投資や、再生可能エネルギーの導入などです。

政府が信頼に足るCO2の吸収活動を認証したものを「J-クレジット」といい、日本では2023年3月現在69の方法があると言われています。実際にCO2を排出する事業者が、吸収する活動に対して、政府を通して「J-クレジット=お金」でカーボンを売買し、自社が排出した分のカーボンをオフセットすることができます。

気候変動から気候危機に_5 カーボンニュートラルって何?

私たちの生活は、化石燃料によって生み出されるガソリンや電気によって一気に便利になりました。今のITに支えられた暮らしは、電気なしには成り立ちません。脱炭素は大切ですが、一方で完全にCO2を排出しない生活は難しいと言えます。

CO2は人間の努力によって、排出を減らすだけでなく、吸収することができます。植物は光合成によってCO2を吸収し、酸素を生み出します。植林や森林管理により、CO2を吸収して樹木に固定することができるのです。

発電や工場の排熱、ガソリンの排気等によって排出されるCO2の量と、森林によるCO2吸収の量が同等になれば、CO2の量はプラスマイナスゼロ=ニュートラルになります。

これが一般に言われる「カーボンニュートラル」という状態です。

CO2の排出量を減らして、CO2の吸収量を増やしていく、その努力や意識が、今後求められるでしょう。

 

気候変動から気候危機に_4 温室効果ガスを理解する

地球温暖化の原因と言われている「温室効果ガス」は、大気中に含まれる二酸化炭素やメタン、一酸化二窒素、フロン類を総称します。

このうち二酸化炭素(CO2)の割合が76.0%と最も高く、石油や石炭などの化石燃料由来の温室効果ガスの排出量を減らすことが重要です。人間生活や経済活動に直結しているのが二酸化炭素なので、温暖化対策といえば二酸化炭素、脱炭素と言われるゆえんです。

続いてメタンが15.8%。実はメタンは同じ量のCO2に対して25倍以上の温室効果があるとされ、対策が急務な温室効果ガスの一つです。よく話題になるのは畜産業で「牛のゲップ」がメタンガスの発生源になると言われ、肉食を減らす運動の根拠にもなっています。他にも水田やごみの埋立処分場から出てくると言われています。

一酸化二窒素は6.2%、フロン類は2.0%で、大気中の残存期間が長く、成層圏のオゾン層の破壊物質でもあります。いずれの温室効果ガスも対策が必須であることには違いありません。

 

耐震グレーゾーン住宅を解消したい(8)まずは耐震診断から

耐震診断を行う場合、お客様には何らかの不安があり、その不安には原因があります。耐震診断の結果、耐震性能を満たしている基準が「1」とすると、だいたい「0.2」とか「0.3」という数字が出てきてしまいます。数字の結果だけ見ると「この家、壊れてしまうんですか?」とますます不安に陥ってしまいますが、現時点でその家は建っているので、すぐに命に直結するわけではありません。首都圏に大震災が起こった時に、その家の中にいた場合に倒壊してしまう危険性があるということで、それも可能性の話なのです。

事前に診断を申し出てくださったことで、その不安は解消できる可能性が高いのです。壁量が足りなければ、目立たない押し入れ等に耐力壁を入れ、それだけで足りない場合は居住性を損なわないよう工夫しながら筋交を入れる、金物で補強するなどの対策をとります。

人一人ひとりが異なるように、家の耐震性能もその家によってまったく異なります。「旧耐震」「新耐震」「2000年基準」という言葉だけで判断せず、専門家に依頼して正確な状態を把握しましょう。そのうえで、その家にあったオーダーメイドの耐震診断、そして必要な改修をしていくことで、必要以上に不安にならず、的確な耐震対策をしていくべきです。

ご不安なこと、ご不明点があれば、お気軽にお問い合わせください。