日曜大工講座の意外な効用

大丸建設では毎月、横浜市青葉区のNPO法人森ノオトさんと一緒に「土曜日の日曜大工講座」を開催しています。ナチュラルでエコなライフスタイルを好む方々が集まる森ノオトさんのお客さんは、とても気さくで温かく、毎月の日曜大工講座が笑顔であふれていて、私も毎回楽しみにしています。

講座では、大丸建設の若い大工2名が大活躍しています。普段、建築現場で黙々と仕事をするので、お客さんとの接点が少ない彼らが、日曜大工講座で木工好きなお客さんたちとふれあい、大いに刺激を受けているのを感じます。

お客さんたちが間違って打ってしまった釘を取って直したり、高さが合わない台の調整をしたりと、若い大工の活躍にお客さんは「大工さん、すごい、すごい!」と大歓声。たくさん褒めていただき、彼らの刺激になり、自信にもつながるのかな、と感じています。

 

森ノオト「日曜大工講座」レポート(大工編)

http://morinooto.jp/2017/06/29/daimaru3/

頼りになる棟梁

「お客様のために」という気持ちは、大丸建設の社員だけではなく、建築現場を取り仕切る大工や職人さんにも通底しています。

お客さんに喜んでいただくためには、どんな風にしたらいいのか。構造を組み上げ、木部を仕上げ、木使い、気遣い、どれをとっても大丸建設の職人たちはピカイチです。お客様に喜んでいただくために、常に技術を磨き、新しい方法を試してみることにも積極的です。

大丸建設の棟梁・山田大工は若いながらも抜群の安定感とリーダーシップで、若い大工たちを引っ張ってくれています。技術の継承も進み、人材の育成もできてきていると感じています。なんとも頼もしい、私の同志です。

「お客様のために」という気持ちが強い

私は、工務店の家系に生まれ、父の背中におぶわれて工事現場をのぞいてきた幼いころから、漠然と自分はこの道を進むのだろうと思ってきました。そうして、自然と大丸建設に入社し、20年以上働いてきて、今に至ります。

ほかの工務店仲間との交流はありますが、ほかの会社の内部のことはよく知りません。大丸建設の社員は「お客様のために」という気持ちを強く持ち、家づくりをしています。当たり前のようでいて、実はそうではなく、大丸建設ならではの特徴なのではないかという気がしています。

私は、「お客様のために」という気持ちが、家づくりにおいて最も大切なことだと思っています。社員が、その気持ちを持っていてくれるかどうかで、家づくりは変わってきます。大丸建設の社員は、私が強く言うわけではなくても、「お客様のために」という気持ちを共通して持っている。それが私の自慢です。

大丸建設の宝

大丸建設の宝、それは「人」です。

社員と大工さん、職人さんがいてこそできるのが工務店の仕事です。

家は、人が住むものです。人がいなければ「家」は存在しません。お客様がいて、私たちを選んでくださって、それで社員がお客様の要望を聞き、家を設計して、大工や職人たちが家を建てます。

山から木がやってくるまでに、多くの人の手を介します。

大工がつちかってきた技術は、木を使う日本文化のなかで、棟梁から弟子たちに、脈々と伝えられてきたものです。

そして私たち大丸建設も、明治初期の天才宮大工の初代より、木を使って家を建て、暮らしを支えていく精神を受け継いできました。大丸建設に関わる「人」。それが私の宝です。

 

これからもいろんな産地を見ていきたい

私は、大工さんや建具やさんといった職人さんと話をするのが好きです。皆さん、とても木を愛していて、木を使いこなすことに誇りを持っています。こうした「木使い」文化を大切につないでいくためには、産地の表情を伝える役割も重要だなあと思っています。

以前はお客様をお連れして宮城県の栗駒まで行き、泊りがけで伐採体験をしたこともありました。実際に自分の家に使われる木がどのようにして生まれ育まれているのかを見て、感じることで、住まいへの愛着も変わってきますし、何より日本の林業を守り伝えることへの誇りを感じていただけるのではないかと思っています。

これまでお付き合いのある産地はもちろん、今後、全国のさまざまな産地と手を結びながら、なるべく直接足を運んできちんと話し合い、いい材をいい形で使って、日本の林業を後世に伝えていきたいと思います。

様々な産地と連携する

大丸建設ではメインで和歌山県の山長商店の材木を使っていますが、なるべく多くの産地とお付き合いすることで、適材適所で使い分けたり、経験を増やしていくことをしています。

最近手がけた住宅では、栃木県益子町の材木を使いました。益子の林業は和歌山県に比べると規模が小さいものの、構造材や内装材まで幅広く手がけていて、細やかな要望にも対応してくれます。

また、燻煙乾燥材で知られる宮城県最北部の栗駒高原で採れた材も使っています。燻煙乾燥材は割れやそりが少ないので、建具や内装材で使用します。

お客様のご予算やご希望に応じて、材や産地を指定し、適材適所で使い分けています。

山長商店の材が大丸建設に届くまで

大丸建設で使っている木材の多くは、和歌山県田辺市の山長商店から仕入れています。山長商店は林業、製材、乾燥、加工まで一手におこなう日本でも有数の林業家です。樹齢50年から100年の杉材、檜材を主に取り扱っています。

<林業>分野では、植林、下刈り、除伐・間伐、そして伐採までをおこないます。

<製材>では、伐採した木の皮を剥いで、丸太を四角く加工します。山長商店では、剥いだ木の皮や製材時に出たチップ材などはすべて木質バイオマス燃料として自社のエネルギー源として使っています。

<乾燥>の工程では、高温蒸気式減圧乾燥機で、強度の高い木材乾燥を実現しています。乾燥後さらにモルダー仕上げで0.1mmレベルまで仕上げし、その後割れ、そり、虫食いや節などの検査を1本1本おこないます。木材含水率やヤング係数(強度)検査をし、それらの結果を材に印字して1本1本にシリアルナンバーをつけて、出荷します。

<加工>さらに、プレカット加工、熟練職人による手加工など、細やかな仕上げをして、私たちの元まで<出荷>されます。

厳格な品質管理がおこなわれているのが山長商店の材の特徴です。

大丸建設のブランドを支える紀州材

大丸建設でメインで使っている杉材は、紀州(和歌山県)の山長商店のものです。和歌山県田辺市の山長商店は、江戸時代末期から育林事業に取り組み、まさに「100年の計」で林業をおこなう老舗の材木店です。およそ5000haに及ぶ自社所有林を有し、個人としては日本有数の山林を維持管理しています。

山長商店の材は、よじれがなくて素直、しかも目が詰まっていて強度も高い、とても素晴らしいものです。植林から伐採まですべてをおこなう林業、製材、加工、品質検と管理、木材加工まで、すべて自社で一貫しておこなっています。

山長商店の材は、大丸建設のブランドを支えてくれています。

産地と顔を見える関係を築いていく

大丸建設では今後も国産材の活用を進めていきます。そのうえで大切にしたいのは、産地と直接顔の見える関係を築いていくこと。自らが産地に赴き、林業の生産者との信頼関係を築いて、生産管理方法や加工の工程を見て納得したうえで使いたいと思っています。誰が、いつ、どのように植えて、適切に間伐や下草刈りなどの手入れがなされ、伐採や乾燥の工程もていねいにおこなわれていること、そして材木として加工されて私たちの手元に届く流通まで……木材の「生産履歴」、つまりトレーサビリティがしっかりしていることを重視しています。

それが、お客様にきちんと情報をお伝えすることにもつながりますし、お客様が住まいに使われる木に愛着を持ってくださることにも直結すると思います。

当たり前ですが、和歌山の材木と東北の材木は、同じ杉でも性格が異なります。私たちはそれらをきちんと見る目を養い、お客様に最適なものを提案するための努力を惜しんではならないのです。