シロアリの薬剤をチェック

シロアリが発生してしまった場合は、駆除が必要になります。シロアリの防除材は薬剤として強いので、化学物質過敏症の方などには、木酢液や月桃など、自然由来のシロアリ防除材を推奨しています。大丸建設は、自然素材に特化した業者とも提携があります。一方で、被害がすでに広がっているなど急を要する場合は、確実にシロアリを駆除できる薬剤の使用もやむなしと考えます。

月桃

シロアリ駆除方法には、木部処理、土壌処理、ベイト法などがあります。木部処理は、シロアリの餌になる木材部分に穴をあけて、そこに薬剤を注入する方法です。土壌処理は、シロアリの巣があると考えられる土壌に薬剤を散布します。ベイト法はシロアリの巣があるとされる土壌に毒の餌を置いておき、それを食べたシロアリが巣に戻ってほかのシロアリに毒を持ち帰らせる方法です。

シロアリ対策の具体的方法

木造住宅のシロアリ対策は、大きく「予防」と「駆除」の2パターンです。特に工務店としては「予防」に力を注いでいます。

シロアリの生態をよく知り、シロアリが好む環境を用意しないことが必須です。シロアリは風と乾燥に弱いので、床下の通風をよくすること、また床下を清潔な状態に保つようにすることが大切です。壁の結露を防ぐことも重要で、結露しない窓枠を選ぶこと、外装のメンテナンスをしっかり行うこと、水漏れや劣化時には早急に対策をおこなうことで、シロアリ被害を防ぐことにつながります。

シロアリに強い材を選ぶことも重要です。木材であれば赤身がちにすること、土台はシロアリの忌避成分を含む檜やヒバを使用する、などです。基礎は強くクラックを生じさせないこと、床下の高さを保つこと、通気をしっかり確保することも大切です。

シロアリとクロアリの見分け方

家に羽アリが大量発生していた場合、まずは落ち着いて、シロアリかクロアリかを見分けましょう。

見分け方は簡単です。まず、シロアリは読んで字のごとく、体の色が白っぽいのが特徴です。ヤマトシロアリの場合は頭部が黒く胴体の間が白っぽく、イエシロアリは全体に白いのが特徴です。また、見た感じからクロアリは黒光りしています。

それから、胴体の形も違います。クロアリの場合はくびれが特徴的で、頭・胸・腹が明確にわかれています。一方でシロアリはくびれがなくて寸胴なのが特徴です。

羽の形の違いは、クロアリは羽を広げた時には前の羽が大きく後ろの羽が小さいのですが、シロアリは4枚の羽がほぼ同じ大きさです。

羽アリを見かけたら注意信号!

夏の暑い時期の夕方に、大量に発生する羽アリに頭を悩ませたことはありませんか? 自分の目の前にいる羽アリが、家に被害を及ぼすシロアリだとしたら……不安になるのも致し方ないことです。

一般的な羽アリは、黒アリのことが多く、黒アリであれば家に被害を及ぼすことはありません。一方で、シロアリの場合は、羽アリが出た時点ですでに家に被害が及んでいる可能性が大きいです。一般的にシロアリは日光と風に弱いのと、羽アリが出る時期はアリの繁殖期なので、シロアリの羽アリが発生している時には、早急なシロアリ対策が必要です。

家に羽アリが大量に発生していて、クロアリかシロアリか見分けがつかない場合は、大丸建設にご相談ください。

外装メンテナンスとシロアリ対策

先月まで、私のブログでは「外装メンテナンス」についてお話ししていました。

なぜ外装をメンテナンスする必要があるのかというと、「建物を風雨と紫外線から守る」ためで、特に建物内部の構造材、断熱材などを、水から守る意味合いが強いのです。建物内部が濡れてしまうと、そこからカビや木材腐朽菌の発生につながり、シロアリが好む環境をつくり出します。

シロアリは主に土の中に巣をつくり、そこから蟻道と呼ばれる通路をつくって、木を食害します。湿気がある密閉された環境がお好みで、特に温かいところが居心地がよいとされ、お風呂やキッチンの排水口の下などは要注意です。湿度の高い床下から木を食べ始め、内壁、柱へと侵入してきます。基礎のひび割れも格好の侵入経路となります。

イエシロアリの分布が広がっている

イエシロアリは巨大な巣をつくり大きな集団を形成しながら、住まいに甚大な被害を及ぼします。『チルチンびと28号』(風土社)の「シロアリ対策特集」によると、2004年当時は、イエシロアリは静岡県を北端として主に太平洋側の黒潮圏に分布していました。ところが、今では神奈川県、東京都、千葉県、茨城県の一部にも分布が広がっていることがわかります(公益社団法人日本しろあり対策協会ホームページより)。

イエシロアリは、集団が大きく、いったん住まいを食べ始めると、被害の速度も早いため、事前の対策が重要になります。この10年で都内にも被害が広がってきていますので、しろあり対策も厳重におこなわなければならなくなりました。

 

シロアリ対策2019

今から15年前の2004年春に発売された『チルチンびと28号』(風土社)で、大丸建設は「シロアリ対策特集」の取材に協力しました。

それから15年、シロアリ対策はどう変化しているのでしょうか。

地球温暖化が原因とされる気候変動の影響が顕著になってきている昨今ですが、実はシロアリの分布にも大きく影響するのが気候です。2004年当時、日本ではヤマトシロアリ、イエシロアリ、アメリカカンザイシロアリ、ダイコクシロアリの4種類がいるとされ、東日本を含めた全国に分布するヤマトシロアリと、西日本の温暖な地域に生息し、被害の大きいイエシロアリ、輸入材から持ち込まれたとされ、乾燥した木材に潜入している「乾材シロアリ」の一種のアメリカンザイシロアリが各地に分布しており、ダイコクシロアリは奄美大島よりも南に生息しています。

大雨の後にチェックすべきところ

ゲリラ豪雨や大雨が過ぎ去った後は、天井や壁にシミがないか、チェックしてください。雨漏りが起こると、雨水が天井や壁から沁みて、内壁に影響が出てきます。内壁までにシミが出ると、柱や梁、断熱材が濡れて、放置すると腐ってしまう可能性があります。

また、古いサッシ(窓枠)は気密性がよくないので、サッシから風雨が入り込んでしまうことがあります。床や壁が濡れて、そこから床が劣化してささくれたり、塗装がはがれてしまうこともあります。

内装が沁みるほどのトラブルは、外装を見てもわかるくらいです。そうした時に、外装工事業者の飛び込み営業が入ることもあります。

気象が激化しているので、外装チェックはこまめに。

2000年代に入り、地球温暖化、気候変動の影響が顕著に現れてきています。「50年に一度の大雨」のような激しい気象現象が、毎年どこかで起こっています。雨とは、基本的に上から下に降るものですが、近年は横殴りの雨や、地面に叩きつけて下から跳ね返ってくる、巻き込むような、「下から上」の雨も見られます。

現代の工法では、このような気象の激化に対して、特に防水をしっかりおこなうなど、何かしらの対応策をほどこしています。それでも、「50年に一度」ならず、「100年に一度」レベルの気象災害も起こる時代ですから、大雨の後には水漏れなどをチェックする習慣をつくるとよいでしょう。

外装メンテナンスの費用感

外装メンテナンスは、家の大きさ(外壁の面積)によって大きく変わります。

外壁から屋根までやる場合は、足場をかける費用まで考えると、外壁面積で30〜50坪くらいで想定すると、だいたい150〜250万円くらいではないかと思います。家の大きさによっても、施工業者や施工内容によっても価格は異なります。塗装だけならば2週間くらいが施工期間と考えてよういでしょう。

もともと使っている外装材や屋根材によって、施工のしやすさが変わってきます。施工期間が短いほど、費用も少なくて済みます。屋根が瓦であれば、壊れている一部分だけ直せばいいのですから。初期投資とメンテナンス費用は、ある一定期間までは反比例関係とも言えるのです。