小学校の遠足と言えば「高尾山」

 多摩の名所と言えば、もう一つ忘れてはならないのが高尾山です。都心から1時間ほどで登山ができる立地のよさなどから、年間250万人以上の登山者が訪れる、世界一の登山者数を誇る山です。標高は599メートル。ケーブルカーも整備されており、登山ルートも多彩。1号路から6号路まで、また稲荷山コース、高尾山・陣場山コースなど、気軽なハイキングから本格的な登山まで、初心者も熟練者も楽しめます。
 高尾山にある天台宗の寺院・薬王院は、こちらも天平年間に開山した歴史のある古刹で、天狗の伝説も残っています。3月10日からは高尾山最大のイベント「火渡り祭り」が開催され、山伏や檀信徒たちが祈りながらご本尊様の知恵の炎を渡る様は圧巻です。
 薬王院の境内には樹齢1000年を超すとも言われる巨木が存在し、とても多くの花や木も生息しており、身近な自然を感じられる豊かな生態系が魅力です。

地元の名所と言えば「深大寺」

 私は毎年、初詣は深大寺に行っています。深大寺は調布市深大寺元町にあり、開闢は天平時代、いまから約1300年前にさかのぼります。天台宗別格本山で、聖徳太子の時代である白鳳期の作と伝わる銅造釈迦如来像、梵鐘などの重要文化財があります。
 深大寺では初詣、節分会、薪能、十三夜の会といった季節行事があります。深大寺最大の行事が厄除元三大師大祭で、毎年3月3日、4日の2日間、成就祈願のための大護摩行が行われます。また、同日には日本三大だるま市でもある「深大寺だるま市」が開催され、例年2日間で10万人の人が訪れる一大イベントです。
 深大寺のそばには神代植物公園があり、現在約4800種類、10万本・株の樹木が植えられている日本最大級の植物公園です。神代植物公園も子どものころによく遊びに行った思い出の場所です。

仲間を大切にし、人情味がある近藤勇像

 近藤勇の歴史的評価はさまざまだと思います。義に生きた英傑という人もいれば、正反対の評価もあります。私にとっての近藤は、やはりヒーロー。開国か鎖国か、新政府か江戸幕府への忠誠か、時代が大きく揺れ動くなかで、最後まで幕府への義をつらぬき、仲間を大切にしてきた人情味のあふれる近藤の生き方は、私にとっての憧れです。
 2004年に放映されたNHKの大河ドラマ『新選組!』は、私のふるさとでもある多摩が最初の舞台です。明るく闊達な近藤が、同志を得ながら幕府の信頼を勝ち取り、幕臣にのぼりつめ、悲劇の最期を迎えるまでを描いたドラマで、私が幼い頃から親しんできた近藤勇像とドラマの近藤勇が重なって見えました。
 元々は農家の出身で、そこから出世し、侍になる。そのなかで葛藤も多々あったでしょう。近藤の魅力は、やはり多摩というふるさとがあり、人の心にふれて生かされ、人情を大切にするところではないかと思います。
 21世紀、さまざまなリーダー像が求められるなかで、近藤の「情を大切にする」生き方も、一つあるのではないかと私は思っています。

故郷のヒーローは、やはり「新撰組」

 大丸建設は東京の会社です。東京と言えば都心のイメージですが、大丸建設がある多摩地域は、東京といっても下町とも違う、独特の「多摩」文化が残っているところです。
 皆さん、「多摩」と言って思い浮かべるのは……? 多摩川でしょうか。歴史好きの方には「新撰組」のイメージが強いかもしれませんね。私も、故郷のイメージと直結するのが「新撰組」です。
 私が通っていた小学校のそばに調布市の郷土博物館があります。そこでは、江戸時代の絵地図や、調布市にまつわる歴史上の人物にまつわる展示がよく行われており、新撰組関連の展示も盛んでした。
 新撰組の局長である近藤勇は、調布市の出身です。武蔵野国多摩郡上石原村(現在の調布市野水)の農民の出ながら、幕臣まで取り立てられた多摩の英傑です。

“きたない川”は、今は昔の話……。

 私が幼い頃遊んでいた多摩川の思い出は、「きたない川」というイメージでした。当時は環境汚染の影響で、多摩川の水は濁っており、とてもではないけれども「清流で遊ぶ」というイメージとはほど遠いものでした。いまの多摩川は、少なくとも調布・稲城エリアではだいぶキレイになっていると思います。透明度があり、秋川などの上流部では泳げる川になっています。
 私は大学時代に下水の水質浄化を研究していて、日本一汚い湖沼と呼ばれた千葉県の手賀沼について調査していました。下水をきれいにするには、活性汚泥や微生物分解などの手法を用います。いまでも下水処理場ではこのような手法で、ずいぶん川に流れる下水もきれいになってきました。
 川が汚かった理由に、工業用水や家庭排水が河川に流れ込むことで、プランクトンなどが大量発生して水が富栄養化して濁る、といった現象が考えられます。工業用水の廃水基準は厳しくなり、公共下水道などでの水質浄化の成果も上がっています。今後は家庭の排水に気を配るライフスタイルも求められていると思います。

東京都民のふるさとの川「多摩川」

 私が幼い頃の遊び場と言えば、多摩川です。東京都民のふるさとの川とも言える多摩川は、延長138km、流域面積1,240km2の一級河川で、水源は山梨県甲州市の笠取山です。奥多摩湖までは一之瀬川、丹波川と呼ばれ、奥多摩湖から小河内ダム以降の東京都を流れる部分が「多摩川」と呼ばれています。
 多摩川の特徴としては、首都圏を流れる一級河川でありながら、特に多摩エリアの上流部では護岸がコンクリートで覆われる殺風景さはなく、自然と一体になった川のある風景が都民に親しまれています。
 私の実家がある調布市の南部、稲城市の間を抜けて、東京都狛江市と川崎市多摩区、東京都世田谷区と川崎市高津区の間を通って、最終的には東京都大田区の六郷土手と川崎市川崎区、そして羽田空港と川崎市の港湾部との間を通って東京湾に注ぎ込みます。
 山の豊かな自然を運びながら、都市、そして港湾を旅する多摩川。人の営みと一体になった多摩川は、私のふるさとの原風景です。

鶴川街道から川崎街道へ

 大丸建設の本社があるのは、稲城市大丸71-2です。JR南武線稲城長沼駅から徒歩7分ほど、または京王相模原線稲城駅の2駅利用ができます。会社は川崎街道沿いにあり、稲城市、多摩市、調布市、府中市、狛江市、川崎市北部へのアクセスがいい立地にあります。
 私が育った実家は調布市下石原にあります。調布市からやや南、鶴川街道沿いで、多摩川にもほど近い立地です。会社へは、家から鶴川街道に出て、多摩川を渡り、川崎街道とつながる交差点で一回曲がるだけ。多摩川と調布・稲城の「多摩っ子」文化が残る地域で、職住近接な暮らしを送っています。

「大丸建設・未来への5年計画」今年は、結婚したいです!

「大丸建設・未来への5年計画」をテーマに1月のブログをお届けして参りましたが、今日のタイトルに驚かれた方も多いのではないかと思います。私は今37歳ですが独身で、今年こそ結婚したい!と夢見ています。今はお付き合いしている特定の女性がいるわけではないのですが……。大丸建設は家族で代々受け継いできた家業。兄は早くに結婚して二人の子どもに恵まれ、甥っ子も姪っ子も木の家、木のおもちゃが大好きで、大工さんに憧れています。私自身も父の腕に抱かれて大工さんの仕事を見てきた幼い頃の思い出を振り返り、自分自身も家庭を持ちたい、「親父の背中を見せたい」という憧れがあります。
 実はこの「結婚したい」という目標が会社のビジョンと合致しているような気がしているのです。自分がイキイキと楽しそうに仕事をすること、守るべき存在があること、未来に向けて日々を精一杯生きることは、つながっている気がします。
 というわけで、お嫁さん募集中ですので(笑)、ご紹介等ありましたらぜひご連絡いただけたら幸いです。

「大丸建設・未来への5年計画」小さなところから発信機会を増やす

 大丸建設にはショールームがありません。お客様の関心を引くようなショップもないですし、積極的に広告を打っているわけでもないので、私たちの日頃の仕事と発信をいかに目に留めていただくかには、今年はもっともっと注力してもよいと思っています。
 例えば建築中の現場を常にきれいにしておくこと。職人さんたちのマナーを徹底すること。建設現場での職人さんたちの気持ちよい働きぶりを見てくださった方が、私たちに問い合わせをしてくださって、新築の受注につながったことがあります。よい仕事をすることが新しい仕事につながる、とてもうれしい出来事でした。
 ショールームがない分、本社の周りで発信することも始められたらいいなと思っています。今年は地域の一般の方々向けに耐震セミナーや木工フェスタを企画しています。こういった情報は主にOBのお客様や現在営業中のお客様に向けて発信することが多かったのですが、例えば本社前や新築中のお宅の前などに私たちの思いや情報を発信する「掲示板」を設けるだけでも違ってくるのかな、と思います。
 口コミと信頼に支えられているからこそ、小さな発信をコツコツと積み重ねていきたいです。

「大丸建設・未来への5年計画」先を読む力を磨く

 私は大丸建設に入社して以来、現場監督の仕事をメインに、今は全体の管理・運営に関わっています。現場監督は、設計・営業から仕事を引き継ぎ、いかに「工期内」に「予算内」に「円滑」に仕事を終わらせるかが課題です。現場の進捗状況を棟梁と相談しながら、材料の発注、職人さんの手配、お客様との調整を行っていきます。ただ仕事を回せばよいのではなく、職人さんにいかに気持ちよく働いてもらうか、またお客さんに満足していただけるかは、現場監督の腕次第とも言えるのです。
 現場監督と大工さんの読みを合わせて、阿吽の呼吸で仕事がスムーズに進めば、これはとても楽しいです。その前提になるのは、先を読む力=段取り力。今年は、なるべく新規のお客様も多く受注できるようにしたいというのが私の願いですが、新築が重なるほど、現場監督の采配が冴え渡ってくるような、やりがいのある仕事をつくることこそが私の仕事なのだろうな、と思います。