仲間を大切にし、人情味がある近藤勇像

 近藤勇の歴史的評価はさまざまだと思います。義に生きた英傑という人もいれば、正反対の評価もあります。私にとっての近藤は、やはりヒーロー。開国か鎖国か、新政府か江戸幕府への忠誠か、時代が大きく揺れ動くなかで、最後まで幕府への義をつらぬき、仲間を大切にしてきた人情味のあふれる近藤の生き方は、私にとっての憧れです。
 2004年に放映されたNHKの大河ドラマ『新選組!』は、私のふるさとでもある多摩が最初の舞台です。明るく闊達な近藤が、同志を得ながら幕府の信頼を勝ち取り、幕臣にのぼりつめ、悲劇の最期を迎えるまでを描いたドラマで、私が幼い頃から親しんできた近藤勇像とドラマの近藤勇が重なって見えました。
 元々は農家の出身で、そこから出世し、侍になる。そのなかで葛藤も多々あったでしょう。近藤の魅力は、やはり多摩というふるさとがあり、人の心にふれて生かされ、人情を大切にするところではないかと思います。
 21世紀、さまざまなリーダー像が求められるなかで、近藤の「情を大切にする」生き方も、一つあるのではないかと私は思っています。

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