(1) 工務店に家づくりを頼む時の「お金」の話

今年前半のブログでは、住宅業界を揺るがす「ウッドショック」についてお伝えしました。大丸建設のような家族経営の小さな工務店は、住宅業界の末端にあるため、市場の影響を大きく受ける部分と、小さいからこそ産地やお客様と直接つながることでの「信頼関係」があり揺るがない部分と、両方あることを痛感しました。

いずれにしても、お客様の「家を建てる」ということは、その後のアフターメンテナンスも含めて、一生涯のお付き合いになるということ。そのため、会社をつぶさないことが、私にとって何より大切なのです。経営が健全にまわっていかずに廃業や倒産という憂き目にあえば、社員も、大工さんも、職人さんも仕事を失い、誠実で真面目な「木の家」をつくる技術も人も途絶えてしまいます。

木の家は、建った後も生きています。木は呼吸し、空気を調湿し、時に歪みや割れが発生した時には、その家のことをよく知る職人や技術者が適切に対処していきます。お客様の家のことを、お客様と同じくらいよく知る私たち工務店は、かかりつけ医のように、家の不調や不具合を整えていく「ハウスドクター」なのです。

お客様の家に対して責任のある、私たちのような地域工務店が次の世代まで残っていくためには、健全な経営が大切です。今月から10月にかけて、地域工務店にまつわる「お金の話」をしていきます。

 

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