大丸建設が「チルチンびと『地域主義』工務店の会」で活動を始めて約15年。その間、国産材の需要が高まり、間伐材の有効活用などへの意識も高まってきています。例えば、林産地では木質バイオマス発電や熱利用なども増え、例えば間伐材のペレットを温泉の追い炊きに使ったり、製材所の動力としてバーク材(製材時に出た木の皮など)を活用するなどの事例も出ています。
一方で、杉材の建築材料としての合理性、強度なども具体的な数字として表せるようになってきました。例えば杉材の耐久強度試験などの数字が向上し、ヤング係数(弾性係数とも呼ばれて、木材の曲げやたわみに耐える強度のこと)なども表示されるようになり、木造住宅の構造材としての国産材の価値が見直されるようになりました。
集成材や構造用合板といった、国産材の木質建材も産業も活性化しつつあります。