1981年-2000年に建てられた住宅も要注意

 今、自治体などによる耐震診断の補助の対象になるのは、いわゆる「旧耐震基準」と呼ばれる1981年の建築基準法改正以前に建てられた建物です。それでは、1981年以降に建てられた建物であれば安全なのでしょうか?
 1981年の改正以降、壁量の規定には変化はありませんが、2000年改正の基準法では、壁量をただ増やすだけではなく、X方向Y方向のバランスを整えるも耐震基準の要素に入っています。10月にお伝えしている「重心」「剛心」のバランスをイコールに近づけていく、偏心を極力少なくする設計は、2000年以降に重視されています(それ以前の建物でも良質な設計のものはバランスがよいですが)。
 そのため、1981年の新耐震基準以降に竣工した建物でも、2000年以前の竣工であれば、一度バランスをチェックすることも必要かと思います。バランスを重視していない設計の場合は、評点が1.0以下になることもありますので、気になる際はぜひお問合せください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です