2024年の抱負_6 木を使える職人を育てる

大丸建設は国産無垢材の家づくりをしています。ここで何よりも大切なのは、地域の職人さんの技術を活かしていきたい、ということです。

木の家づくりには、特に大工さんの力量が大切です。木の家は、その木が森に立っていた時のように木を使うのがいいとされ、木の天地を知り、表裏を見て素直に立てるのが一番なのです。しかし、これも一朝一夕にできることではなく、また無垢材にふれる経験が少なければ、身につかないものです。木は切った後も生きていて、呼吸しています。木の経年変化や季節による変化を理解して、それでも住まいという形におさまるように、木と対話しながら家を建てていけるような大工を、仕事を通して育てていきたいと思っています。

仕事がなければ職人の技術を未来に受け継いでいくことはできません。大丸建設では、木の家を求めるお客さまと職人をつなぐ架け橋でありたいと願っています。

2024年の抱負_4 環境に配慮した住まいづくり

昨年、2023年は史上最も暑い夏と言われ、東京では最高気温が30度以上の日が90日以上、年間の4分の1が真夏日という、異常気象が日常的になってしまったことを実感せざるを得ない1年でした。

これまでは省エネのためにエアコンの温度設定について「夏は28度」「冬は22度」などと言われてきましたが、「我慢の省エネ」が命にかかわる事態になってきています。一方で、省エネをせずにエネルギーを使い放題のままでは、この異常気象はますます進んでしまう……という悪循環のなかで、一体どうしたらいいのでしょうか。

答えは一つではないものの、住まいにおいては断熱性を高めることによって、この難しい問題が大きく前進するはずです。断熱性の高い家では、夏の暑さや冬の寒さといった外的な温熱環境の影響を受けにくくなります。エアコンを使うにしても、エアコンが効きやすくなり、エネルギー効率を高めることができます。

異常気象時代に、こうした選択肢を提示していくのも、工務店の大切な務めです。

2024年の抱負_3 地域に根ざす

2020年以降、新型コロナウイルスが席巻したことにより、社会の仕組みや働き方が大きく変わりました。県域をまたぐ移動が制限され、リモートワークが当たり前になり、医療や介護、子育て支援などのエッセンシャルワーカーの仕事が注目されるようになりました。これまで都心まで働きに出ていた人たちは、在宅でも仕事ができるようになり、ますます住まいの環境のよさを重視していく傾向が見られるようになったと思います。

リモートワークが増えれば、住まいを選ぶ際に、利便性だけを重視することなく、住まい自体の環境をよくすることに注力できるようになります。例えば、駅近で利便性はいいけれども狭いマンションで暮らすのか、駅からは遠いけれども広々とした戸建て住宅に住むのかは、以前だったら通勤や通学を考慮して前者を選んだ人たちが、通勤にしばられないぶん暮らし自体に重きを置くようにすることができます。

こうしたニーズに応え、住まいのことを気軽に相談できる存在として、大丸建設のことを地域の方々に知っていただきたいと思います。

2024年の抱負_2 変わらぬ社是

2021年に私が先代社長から大丸建設を引き継ぎ3年、160年におよぶ会社の歴史の重みを感じながら、「木の家づくり」の伝統を途絶えさせまいと日々、邁進してきました。会社として変えてきたこともありますが、変わらぬことも多々あります。その中の一つが社是でもある「ハウスドクター」です。

ハウスドクターとは、「住まいの主治医」のことで、その家のことをよく知っているのは、住まい手であるお客さまとともに、住まいを建てた工務店である、ということを意味しています。

住まいを人の体に例えるならば、骨格(柱や梁、土台など)、筋肉(断熱材や窓など)、血液や内臓(電気配線や配管、空気層など)、皮膚(内装材、クロスなど)、そして髪型やお化粧やアクセサリー(インテリア、装飾など)。住まいも人と同じで、長年暮らしていれば老化することも、具合が悪くなることもあります。そんなときに、すぐに相談していただければ、適切に状態を診て、困ったところをメンテナンスし、ときにはお化粧直しもいたします。

困ったときには、すぐに相談! いつでも駆けつけますので、遠慮なくご連絡ください。

2024年の抱負_1 大切な日々の生活を支えたい。

新年明けましておめでとうございます。

2000年からの長いコロナ禍を経て、ようやく社会が平常運転を取り戻しつつあるように思います。制限なしで人が集うことができるようになり、移動も自由にできるようになりました。経済活動が活発になり、物価も高騰しています。この間、リモートワークが進み、AIが進化して、社会のありよう自体が変わってしまうかもしれないという大きな流れの中にいます。

一方で、衣食住、普遍的な生活の営みは変わらず、おいしいものを食べ、規則正しい生活を送り、温かい住まいで家族が集う、そんなささやかな幸せを願う気持ちは、誰もが変わらず持つものではないでしょうか。

衣食住は暮らしの基本です、大丸建設では、その中の大きな要素である「住」が安全・安心であるよう、地域に根ざして皆様の生活を支えていきます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

脱炭素な住まい_8 近くの工務店を選ぶということ

今年の後半は、気候危機から脱炭素まで、環境問題と住まいを結びつけた発信をしてきました。これからの時代、持続可能性について考えることなしに、快適な住まいも、暮らしも、実現することはますます難しくなってくるでしょう。私たちが生活の中で排出するCO2が、猛暑や豪雨などの自然災害に直結している。ここまで進んでしまった異常気象は、すぐに戻ることはないけれど、取り返しのつかないことになる前に、できることはたくさんあります。

なるべく近くで採れたものを食べる。近くの材木で家を建てる。そうした選択の一つひとつが、持続可能なライフスタイルにつながります。

そして、近くの工務店を選ぶということも、実は脱炭素な住まいづくりで重要なポイントになると思います。経済圏をなるべく身近なところで回していく。工務店のスタッフだけでなく、職人の技術も、地産地消であることで、未来に受け継いでいくことができます。脱炭素な住まいは、人から始まるのです。

今年も私のブログをお読みくださいまして、ありがとうございました。この先も、地域の方々に有益な情報をお届けできるように精進していきます。よいお年をお迎えください。

史上最も暑い夏_7 1年の4分の1が真夏日

10月になってようやく「秋らしい」気候になってきました。9月末までの推移で、東京の真夏日(最高気温が30度以上)は年間90日ほどになり、1年365日のうち、実に4分の1が真夏日という気象になりました。地方部でも暑さがひどかったというデータが残っていますが、東京の場合はアスファルトの照り返しや、車の排気・エアコンの排熱などで、よけいに暑さを感じることも多かったのではないかと思います。

「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、9月は秋のお彼岸(秋分の日、2023年は9月23日)を過ぎても東京では真夏日が続きました(9月28日に33.2度)。10月に入ってようやく最高気温が29,9度(10月1日)となり、それ以降は秋らしいさわやかな気候が続いています。

2023年の猛暑は、気温が高かったことと、それが長期化したことが特徴です。この傾向は今後も続くのか注意が必要ですが、21世紀に入ってからの気候変動の傾向は、徐々に気温が上がっていく方にグラフが傾いていますので、「夏が長く、暑くなる」という心構えをしておく方がよさそうです。

史上最も暑い夏_6 今年の冬はどうなる?

2023年はエルニーニョ現象が起こったため、ここまでの猛暑が続いたと言われています。エルニーニョとはスペイン語で「神の子」を意味し、南米のペルー沖から赤道付近までの海水温が高くなる現象が1年ほど続くこと。2023年のエルニーニョ現象は、過去最大と言われ「スーパーエルニーニョ」とも言われています。

実はエルニーニョ現象によって、海水温による風の向きに変化が起こるため、日本にとっては「冷夏をもたらす」と言われているのですが、実際には史上最高の猛暑となりました。これは、2023年春まで続いた「ラニーニャ現象」の影響が残っているためと言われています。ラニーニャ現象はエルニーニョと反対で、インドネシアなど太平洋西部の海水温度が高くなる現象で、その影響で今夏は暑かったという予想がされています。

夏はエルニーニョ現象が起こっていたので、今年の冬は暖冬の予想もあります。夏暑く、冬も暖かいとなると、年間平均気温はますます上昇しそうな見込みです。

 

史上最も暑い夏_5 暑さの中での現場作業

今年の大丸建設の建築現場では、大工さんが「この暑さは本当に大変」とつぶやいていました。私が大丸建設に入社してからの25年ほどの間で、最も暑かったと言い切っていいと思います。職人さんの言葉にもあるように、これから先、どのように建築現場での安全性を確保していくか、会社としても重要課題だと感じています。

最近では暑さ対策のためのさまざまなグッズが出ています。首にまく保冷剤や空調ベスト、塩分タブレットなど、個々の暑さ対策と工夫はとても大切です。

少しでも涼しいうちに現場に出て作業を進めるとか、日中長めに休みをとって体力を温存するなどの対策も進めたいのですが、それには建築現場での近隣のご理解が必要となります。最近では中高生の部活でも、練習時間を早めたり、熱中症の危険性が高い時には屋外でのスポーツを控えるなどの対策も進んできています。数十年前には水筒を持ち歩くことがあまりなかったのが、今では水分補給が当たり前の時代です。社会全体で「暑さから命を守る」ことへの関心と理解を高めていくことが必要になってきます。

 

史上最も暑い夏_4 本社での暑さ対策

大丸建設の本社では、今年、業者に入ってもらい、エアコンのクリーニングを行いました。業者さんが室外機まで本当にていねいに掃除をしてくださったので、冷気が心地よく循環し、快適性が高まりました。私自身が実際に執務をする中で、明らかに空気がきれいになったのを感じ、実感をもってエアコンクリーニングの効果をお客さまに説明できるようになりました。実際に電気代の節約効果もあるため、「我慢の省エネ」ではなく「効果的な省エネ」につながります。

また、パートタイムスタッフが2階の断熱対策をしてくれました。直射日光が当たる窓に遮光カーテンをつけてくれたことで、エアコンの効きが高まり、執務環境がよくなりました。「夏の窓はストーブ」とはよく言ったもので、窓の断熱・遮熱対策をすることが、そのまま暑さ対策や省エネ対策につながり、ひいては健康維持、環境保全にもつながります。

身近にできることをおろそかにせず、一人ひとりの行動が、環境と調和していく大きな一歩になるのだと感じます。