(6) 時代の主流はLEDに

経済産業省は消費電力量の多い家電に対して、最もエネルギー効率のすぐれた製品を基準として、各メーカーが省エネ開発を進めていくように促す「トップランナー制度」を講じています。2019年にはLED電球もトップランナー制度の対象になり、より省エネ性能を高めていこうとしています。

白熱球はフィラメントを発熱させることによって光を放つので、熱が出るということは消費電力量が高く、省エネという観点からは不利な電球です。白熱球をLEDに切り替えようというキャンペーンがいっせいに行われたこともあり、交換は進んでいますが、一方でやわらかく温かな光が好きであるというファンや、アンティークのランプを楽しむ愛好家などからは残念であるという声が聞かれていました。

白熱球は製造「禁止」にはなっていないので、今でも販売は続いていますが、時代の流れは省エネが主流で、入手が困難になりつつあります。

音楽の流通がレコードからCD、そして配信に移り変わっていきましたが、レコードが今でも愛好家に愛されているように、白熱球の明かりも趣味的に残っていくのではないでしょうか。

 

 

(5) 明るさの単位「ルーメン」

LEDの電球が主流になった今、明るさを表す単位として「ルーメン(lm)」が用いられるようになりました。白熱球が主流の頃は「ワット(W)」という単位で表現されていた明るさですが、いったい何が違うのでしょうか?

ルーメンとは、LED電球の明るさを示す単位で、「光束(こうそく)」とも言います。光源から光が放たれる量を表しています。ちなみに、光が当たった先の物理的な明るさは「照度(ルクス)」という単位で表されます。

ワットは、実は明るさの単位ではなく、消費電力量で、白熱電球を使っていた時代は、消費電力量が大きくなるほど明るくなる、という意味で、ワット数が明るさの指標になっていました。LED電球は消費電力量が小さいのでワット数で明るさを表現するのは適していません。

今はまだ「明るさ」の基準としてワットの方がイメージしやすい方もいらっしゃいますが、いずれその感覚も変わってくるかもしれませんね。

 

[参照:「電球屋.JP」より]

(4) 電球の色はどう選ぶ?

電球を買うときに、どの色を選べばいいのか、迷ったことはありませんか? 一般に「電球色」「温白色」「白色」「昼白色」「昼光色」の5種類があるとされ、電球色は温かみのあるオレンジ色で、白色を中間とし、昼光色はやや青みがかった明るい色になります。「色温度」という言い方もあります。

部屋の用途によって、電球の色は変える方がよいでしょう。

例えば、電球色は温かみがあって、くつろいだり体を休めたりする部屋にぴったりで、リビングや寝室などに用います。昼光色は細かい文字や小さなものがよく見えるため、例えばオフィスや勉強部屋、裁縫をするなどのデスクスタンドライトに適しています。一方で、昼光色は細部まではっきり見えるため、目が疲れやすくなるという指摘もあり、寝室や、くつろぐリビングなどには使わない方がよいと言われています。

今は、シーリングライトで、明るさだけでなく色温度も調整できる機能もついているので、例えば勉強部屋と寝室を兼ねる子供室のようなところでは、調光式のライトを設置するのもよいでしょう。

 

(3) 電球の種類

照明の主役は電球。現在発売されているのは「白熱電球」「蛍光灯」「LED電球」の3種類があります。それぞれ特徴が異なります。

白熱電球は最も歴史が古く、フィラメントに電気を流して発熱させることで発光します。やわらかく温かみのある光が特徴で、白熱電球のあかりが好きだという根強いファンもいますが、電球の寿命が短く消費電力量も大きいため、「エコではない」ことから、現在ではインテリア性を高める以外の目的ではあまり使われなくなりました。

蛍光灯は、蛍光管の中の水銀が電気を通すことで紫外線が発生して発光します。クールな色合いの光が特徴で、白熱電球よりは寿命が長く消費電力量も少ないです。発光までに少し時間がかかるのが難点です。

LED電球はここ数年で一気に広がりました。発光ダイオードという半導体に電気を流すことで発光し、紫外線も熱も発生しないので、使用電力量もエネルギーのロスも少ないのが特徴です。強いて言えば導入時の価格が高いのが難点ですが、長寿命なので取り替えの心配がほとんどないとも言えます。

(2) 照明計画を考えるときには、ホテルを参考に。

照明計画と聞いても、なかなかピンとこない方は、「ホテルの照明」をイメージすると、多様な照明があることに気づくのではないでしょうか。ホテルは小さな空間に多様な用途があります。バスルーム・サニタリールームでは身だしなみを整え、ベッドではくつろぎ、体を休め、デスクでは仕事をすることもあるかもしれません。部屋全体が煌々と明るいのではなく、それぞれの場に適切な配置で照明が置かれています。

部屋全体はやわらかな明かりのダウンライトであることが多く、ベッドの脇にはやわらかな灯りのスタンドライトや、足元を照らすフットライトが配されています。デスクには手元を明るく照らすスタンドライトがあり、くつろぎのソファー脇には壁に光を当ててやわらかく反射させるブラケットライトがあります。一方、お化粧や身だしなみを整えるサニタリールームは明るい昼白色のライトであることが多いですね。

このように、ホテルの照明をイメージしながら、ご自宅の照明計画を考えると、イメージしやすいのではないかと思います。

(1) 2月のブログのテーマは「照明」です

住まいになくてはならないもの……屋根、柱、床、窓、断熱材に給湯器など、躯体から設備までたくさんありますが、「照明」も重要です。照明計画がすぐれている家は、全体の統一感があり、居心地良く、快適かつ健康に暮らすことができます。

照明にはどんな種類があるのでしょうか。主照明として、天井に直接取り付けるシーリングライトや、コードなどで吊り下げるタイプのペンダントライト、一部のところに強い光を当てるスポットライト、壁に取り付けて印象的な空間を演出するブラケットライト、天井に埋め込んでさりげない主照明・間接照明としても使えるダウンライト、学習や読書の補助として使うスタンドライト、常夜灯として役立つフットライトなどがあります。

さまざまなタイプの照明を、空間の用途に応じて使い分けたり、組み合わせることで、暮らしに変化が生まれます。

 

大丸建設が考えるこれからの家づくり

いかに時代や社会に変化が訪れようとも、大丸建設が大切にしているのは、「お客様の希望を形にしていく」というスタイルです。

私たちは、時代にかかわらず、大工や職人の手仕事によって、構造的に安心で安全な住まいを提供することには変わりはありません。

それにプラスして、時代背景や社会情勢を反映させ、住まいのあり方が時代に追いついていけているか、適切にそのアドバイスをできるようにしたいと考えます。

社長がメインで動いていた時代は、住まいの間取りにはある一定の型がありました。玄関を開けると、正面に廊下があり、サイドに応接室があり、階段があって……というのが普通でした。今は玄関からすぐがリビングで、リビングに階段があるという、昔では考えられない間取りが普通になってきています。

時代によって常識は変化します。以前は、お客様が描いた間取りを図面におこして形にしていくのが私たちのメインの仕事でしたが、今は構造や断熱材、サッシ、素材など、細かいニーズを多く寄せられます。それら一つひとつに対して誠実に対応し、ご要望に答えられるよう、私たち自身のますますの研鑽が求められていると感じます。

[写真:大丸建設HPの事例紹介より「登れる大黒柱のある家

ますます変化していくライフスタイル

新型コロナウイルスの感染拡大により、住まいの素材や性能だけでなく、住まい方への関心も大きく高まっているように感じます。

例えば、在宅ワークの増加により、居宅内のワークスペースを充実させたいというニーズも増えています。大丸建設のSNSでOBのお客様のワークスペースを掲載したところ、反響が大きかったです。

また、コロナ前ではありましたが、「お子さんの帰宅時に玄関で手を洗えるようにしたい」というお客様のニーズから、玄関に水場をつくった家もありました。こうしたご要望は、コロナ時代にますます増えるのではないかと思います。

家への関心が高まった今だからこそ、私たちはより快適で、のびやかに暮らせるような住まいを提案していきます。新築だけでなく、リノベーションや、部分リフォームでも快適性や居住性が増すので、ぜひお気軽にご相談ください。

コストと性能トータルバランスで提案

先に書いているように、お客様自身の家づくりに関する情報量は増えています。特に、サッシや断熱材といった、一つの製品や機能について、ピンポイントで徹底的に調べられるので、お客様の情報量はすごく、私たちも舌を巻くほどです。

一方で、家づくりはコストと性能の「全体」で考えなければなりません。最高ランクの窓ガラスやサッシを家の全てに採用してコストが大幅にオーバー、ということもあり得ます。

その場合、たとえば1日のうちの長い時間を過ごすリビングの断熱性能を確保するのか、あるいは寒暖差の激しい洗面所まわりの断熱性を高めてヒートショックを予防するのかなど、お客様の最も重視するポイントを見極めて、決められた予算内におさまるようなご提案をすることもあります。

お客様の個別部材に対する情報量や知識が高まっているからこそ、私たちは家全体のトータルバランスをより意識して、最適な形での住まいと暮らしを提案していこうと思います。

モデルハウスは高断熱窓がよくみられます

断熱材だけでなく、窓ガラスやサッシの断熱性向上を求める機運も高まっています。

この2、3年で大丸建設が手がけた新築住宅のお客様は、樹脂製の断熱性能の高いサッシを自ら所望されるケースがありました。

ハウスメーカーでもサッシの断熱性能を高めることを標準化するようになり、場合によってはトリプルガラス(3枚ガラス)を採用し、窓もサッシも最高ランクを打ち出すことがハウスメーカーのブランド力になるという現象も起きています。つまり、現代においては、断熱性能を高める対応が、ハウスメーカーの「当たり前」になりつつあります。

大丸建設のような地域工務店のお客様でも、一度はハウスメーカーの展示場に足を運び、最新のサッシの断熱性能の特徴を学んで、ご要望を出されるケースも増えてきています。

[資料:YKKのホームページより]