
今回の制度改正で、設計や確認申請にかかる手間は確かに増えました。
断熱仕様や構造計算の書類を整え、審査機関に提出し、細かくチェックを受けるといった一連のプロセスによって、施工をスタートするまでの書類仕事は実際に増えていると言わざるを得ません。
しかし、現場での施工内容そのものは大きく変わりません。
無垢材や自然素材を扱う私たちは、これまでも家の性能を高めるための施工を当たり前のように行ってきました。法律が変わったからといって、使う木材や職人の手間を省くようなことはありません。ましてや、耐震性や断熱性といった、お客さまの安全性や快適性を担保することの徹底は、法改正の有無にかかわらず大切にしているところです。

むしろ、書類で性能を示すことが義務になったことで、これまでの取り組みを数字として裏付けられるようになりました。
「変わったのは書類だけ」。私たちはそう言い切ります。
でも、その書類がきちんと審査機関を通るのは、日々の丁寧な施工の積み重ねがあるからこそだと思っています。
