乳幼児や高齢者がいる家庭では、防災対策ではより配慮が必要です。
高齢者や障害者は、福祉避難所を利用できる可能性があります。避難所までの道のりが難しい場合は、事前に近隣の親戚や知人、民生委員などと避難先を相談しておくと良いでしょう。車椅子やベビーカーが必要な場合は、それを考慮した避難経路を確認しておくことも重要です。
また、緊急時の連絡手段についても準備が必要です。乳幼児は連絡手段を持っていない場合がほとんどで、保育園や幼稚園との防災訓練はより強い意識で行っていかねばなりません。高齢者が携帯電話を使い慣れていない場合は、紙に緊急連絡先を書いて持たせると安心です。特に今は公衆電話がほとんど撤去されているため、出先で被災した際には誰かに連絡を依頼するなどの手段も事前に検討しておくとよいでしょう。
さらに、家の中の安全対策も見逃せません。家具が転倒しやすい場所を固定し、ベビーベッドや高齢者の寝床の周りに危険なものがないかを確認しましょう。特に、地震の際に物が落ちてくる可能性のある場所には、注意が必要です。
乳幼児や高齢者、ハンディキャップがある人の安全を確保することは、私たち大人が安心・安全に過ごすことにもつながります。