令和の“ウッドショック”で住宅業界が混乱

2021年に入り、木材価格の高騰が止まりません。

新型コロナウイルスの世界的な流行により、「巣ごもり需要」が高まったことで、DIY文化が盛んな北米で住宅用資材、特にツーバイフォー用の需要が急増しました。特に、梁などの構造材に使われるベイマツなどの集成材の入手が困難になり、日本の市場に出回らなくなってきています。そのため、住宅の着工が遅れたり、工期が長引く、見積もり金額が上がるなどの影響が出ており、私たちのような小さな工務店から、大手ハウスメーカーまで、会社の規模の大小にかかわらず多大な影響が出ている状況です。

米国のDIYの活況と、中国経済の回復といった、諸外国の状況に日本の住宅市場が影響を受ける理由は、日本の木材流通量の6割以上を外国産材に頼っているからです。食料自給率もそうですが、木材の自給率をいかに高めていくのか、住宅業界だけでなく、消費者も一緒に考えていく契機になるとよいなと思っています。

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