首都圏の建築事情(8) リノベも選択肢の一つ

土地の価格が高く、小さな土地を選ばざるを得ない首都圏での住宅建築時には、新築ではなくリノベーションというのも選択肢の一つです。大丸建設でも大規模リフォームやリノベーションを手掛けることがあります。フルリノベーションの場合は従来の住宅の骨組みだけ残して、あとは内装もプランも設備も一から作るため、新築同様になります。骨組みを生かすため建築費用は1〜2割は安くなります。

もともと自分が住んでいた住宅をリノベーションする場合は別ですが、中古物件を取得してのリノベを検討する際は、その住宅がどのような状態であるかを取得前に確認しておく必要があります。新築時の図面通りの場合は問題ありませんが、時々増築によって建築違反のことがあるケースがあります。敷地に対して延べ床面積が大きい、増築の届出をしておらず建築確認済証がないこともあります。

取得前に私たちにご相談いただければ、的確に判断できますので、遠慮なくお問合せください。

首都圏の建築事情(7) 道が細い住宅地

昔ながらの路地裏、裏道、遊歩道。下町ならではの風情ある街並みは、私も大好きです。人と人の距離が近く、和やかな関係性が生まれやすいのが魅力です。

しかし、新しく家を建てる場合は、その土地で住宅を建築できるかどうか、そのものの判断が必要になります。具体的には建築基準法上の「接道義務」というもので、「幅4メートル以上の道路に2メートル以上の間口で接していること」という条件を満たさなければ、「再建築不可」になってしまいます。

制限がある物件でも、制限の範囲内でなんとか建築できることもありますが、建築時に車を横付けできずに資材を運べないと、手で運搬することになり、その分の人的コストが上乗せされます。

接道についてはプランによって調整できることもあります。いずれにせよ、敷地に制限がある場合は設計者の個性や力量が問われます。

 

首都圏の建築事情(6) 法面の多い土地に潜むリスク

法面(のりめん)とは、土地の中で傾斜している部分のことを言います。中でも、丘陵等の自然な傾斜ではなく、切り土や盛り土といった人工的につけられた斜面を「法(のり)をつける」といって、人工的な斜面を指します。

土地面積のうち法面が多いと、実際の建築面積は下がります。建築する立場からすると、法面に家を建てるのはリスクがあります。擁壁がしっかりしていればなんとかなるかもしれませんが、人工的につくられた斜面は一般的に地盤が弱いので、地震等の災害時に大きなリスクとなります。そのリスクを低減するために、深基礎や高基礎、地盤改良など、結局基礎にお金をかけなければいけなくなります。

せっかく安く土地を取得しても、地盤改良や擁壁の追加、基礎に費用を費やして、トータルのコストは高くなるのにも関わらず、災害時のリスクが高い家になるので、法面のある土地を取得する場合には注意が必要です。

首都圏の建築事情(5) 電磁波対策には付近の送電線をチェック

首都圏で住宅を探す時に、周辺環境も気になるところです。送電線や高圧線については、周囲に一定程度の電磁波を発生しているので、電磁波が気になる方にとっては避けたくなるかもしれません。普段使っている家電やスマートフォンからの電磁波のリスクもあるので、電線からの電磁波の健康影響について明らかなことは言えません。しかし、高圧線の電磁波はそれ自体が大きなものなので、特に過敏症の方は要チェックポイントの一つになります。

首都圏はどうしても土地の取得に限りがあること、また住宅密集のため、住宅街の近くに送電線や高圧線が立つのは致し方ないものです。電磁波や景観の面から、世間一般的に「嫌悪施設」とも言われる高圧線。その分、土地の補償料として土地取得が若干安価であることも事実です。

土地の価格は広さや日当たり、利便性など、周辺環境によって大きく異なります。価格には理由があるため、メリットとデメリットを見極めて取得する必要があります。

 

2023年の抱負(1) 本年もよろしくお願い申し上げます。

新年あけましておめでとうございます。

私、安田佳正が株式会社大丸建設の6代目社長に就任して、二度目の正月を迎えます。おかげさまで、新築や大規模リフォームの着工件数も伸び、安定的な経営状況で新年を迎えられたことにホッと安堵しています。木材価格の高騰や物価高の影響もあり、利益的にはまだまだの部分はありますが、会社としてはスタッフが一丸となっていい形で1年を走り抜けることができたと感じています。

ご家族や親戚のご紹介で大丸建設に声をかけてくださる方、化学物質過敏症でお困りのなか「大丸になら任せられる」と信頼を寄せてくださる方、スタッフの地道な広報で大丸建設を知ってアプローチしてくださる方……お客様の存在あってこそ、我々は住まいづくりに励むことができ、心から感謝しています。

今年は、いい住まいをさらに増やしていきたい。そのためには、多方面で仲間を増やしていくことが大切だと考えています。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

首都圏の建築事情(4) ハタザオの土地の有効活用を

首都圏は土地に恵まれていないぶん、ユニークな形状で販売されている土地が結構あります。代表的なのは「ハタザオ」という形状の土地です。敷地の一部が、旗の竿(棒)のような状態の形で、たいていの場合は車が1、2台停められたり、玄関先までの通路のように使われることが多いです。通路的に使う土地も敷地に含まれるので、販売する際には土地の面積が広く感じられるのが特徴です。
ハタザオの土地は一般的に使い勝手が悪いと思われがちですが、私がこれまで手がけてきたなかでも、意外と日当たりがよかったり、駐車スペースをサオ部分に確保できることもあるので、モノによってはお買い得とも言えます。工事をする際に材料を運ぶのが大変なことが多いので、それは難点ですが(笑)、生活するうえでは問題がないことがほとんどです。

ハタザオだからいい、悪いではなく、いかに敷地全体を有効活用していくか、土地の良い部分を見て住まいの設計に活かせるかは、ぜひ私たちプロにご相談ください。土地購入の段階でご相談いただくのがおすすめです。

首都圏の建築事情(3) ご近所さんは選べない

狭い土地が多い首都圏で家を建てる場合、隣家や周辺住宅への目線や音、日射への配慮をした建築は大切です。一方で、建主や工務店がどれほど気を配っても、ご近所さんの人間関係は事前に把握できないことが多く、こればかりは住んでみなければわからないものです。

とはいえ、住んだ後に、ご近所さんにクレーマーがいたり、騒音や悪臭のあるご家庭があるといった、ご近所トラブルはしんどいもの。いくら素敵な住まいを建てても、近隣との関係で生活上にストレスを抱えてしまうのはつらいことなので、それを未然に防ぐために、できる限りの情報収集をしておくことが大切です。

土地の取得を検討している時には、不動産屋さんにご近所トラブルがないかどうか聞いてみましょう。不動産屋でそこまでの情報を持っているところは少ないかも知れませんが、かつてトラブルがあったような場合は伝えてくれるかもしれません。近隣を何度も訪れて自分の目と耳で確かめてみることも大切です。できれば土日に一度見るだけでなく、平日の生活時間帯などの様子を知っておくことをおすすめします。

首都圏の建築事情(2) 隣家との近さを克服する

首都圏で住まいを建てる場合、敷地面積が十分にとれないことがほとんどで、隣家と密接していることも少なくありません。窓を開ければ隣の家と目が合ってしまう……、というくらいの近さのなかで、周囲の目線を気にせず暮らせるよう、窓の位置や植栽にも気を配らなければなりません。

植栽で目線を遮る場合も、落葉した植物が隣家に入り込まないような配慮が必要になりますし、植物による日陰で日射影響が出ないような工夫も求められます。

また、音についても気を配るところで、どうしても生活音は出てしまうものの、最低限の防音対策は必要になります。

せっかく新しい土地で新しい生活を始める時に、近隣との関係性がよい状態でスタートできるよう、工事中から周囲への挨拶や現場の清掃を欠かさないよう、施工を担当する工務店としても気遣いを心がけています。

首都圏の建築事情(1) 小さな土地での住まいの建て方

大丸建設の営業範囲は、東京都の多摩地域(東京の島嶼部を除いた、おおよそ東京23区より西側の地域)がメインです。もちろん、東京23区も対象地域ですし、お隣の神奈川県川崎市や横浜市での建築を請け負うこともあります。営業エリアの特徴として、首都圏であるため土地の価格が高く、建築をするために十分な土地がない、土地の取得費が高額になるため住宅にかけられる予算が圧迫される、という傾向があります。多摩地域であっても、駅から遠いエリアや、先祖から受け継いだ大きな土地があるご家庭の場合は、敷地に余裕があるケースもありますが、それはかなり恵まれている状況ということができます。

そのため、私たちが住宅を作る場合、「限られた敷地のなかで、いかに土地を有効に活用して床面積を確保していくか」という条件下で設計から施工までを進めなければなりません。難しくもありますが、設計、施工の腕の見せ所でもあるため、私たちはたくさんの工夫をしています。

 

現場監督急募!(8) やりがいのある仕事

私自身は現場監督の仕事を長年経験し、竣工時にお客様に「ありがとうございました」と感謝の声をかけていただくことが、何事にも代え難い喜びです。大丸さんに頼んでよかった」「監督の**さん、頼りになったよ」「わからないことでも何でも聞けて、親切に答えていただいて、よかった」とお客さんに言われると、私も我が事のようにうれしいですし、当社の現場監督自身もやりがいを感じていると思います。

大丸建設はリピーターさんが多いです。親子、親戚、近所の方が、口コミで大丸建設を紹介してくださいます。OBのお客様の建て替えや、リフォームをお手伝いすることもあります。3世代でお付き合いするお客様もいて、気軽に声をかけていただけることが工務店冥利につきます。

ぜひ大丸建設の門を叩いてみてください。成長とやりがいを感じられると思います。やる気のある方の応募、お待ちしています!

 

〜〜現場監督募集〜〜

職種:現場監督(正社員)

勤務地:東京都稲城市大丸71-2

勤務時間:8:00〜17:00(所定労働時間8時間)

※時間外勤務あり

※月〜土のうち週5日勤務

給与:月給250,000円〜

※能力、経験、資格等を考慮のうえ優遇

※社保完備

資格:要普通自動車免許

現場監督経験3年以上の方、建築士・建築施工管理技士優遇

 

お問合せ:042-377-4441、または info-dm@kk-daimaru.co.jp