地盤が弱いと建物も揺れやすい

耐震改修工事では、建物の構造だけを見るのではなく、基礎、擁壁、地盤と、トータルで検討します。すでに建っている建物を活かすので、地盤の補強はできません。地盤が弱いと、地震が起こった時に建物も揺れやすくなるので、建物の耐震性を高くすることで対応します。耐力壁、合板、筋交いの三本柱で建物を補強し、柱と梁の接合部に金物をつけてさらに強さをまします。

基礎に鉄筋が入っていない場合は、外側に鉄筋を配した基礎を補強したり、外側からアンカーを打ち込んで補強する、布基礎の上にコンクリートを流し込んでベタ基礎にするなどの方法があります。

地盤が弱い場合、建っている建物の上から地盤改修はできませんから、耐震性を担保するためには、一度壊して新築にする方が安く上がるケースもあります。しかし、お客様の中には、愛着のある家を壊したくないなどの理由もあり、悩ましいところです。

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