大工棟梁は建築のコーディネーター

江戸時代、大工、左官、鳶職は「華の三職」と言われた花形のスターでした。そのうち大工棟梁は、木造建築の全てを采配する責任者で、職人のコーディネーターでもありました。

左官職人(土壁をつくる)、鳶職(高いところでの作業を専門とする職人)、土工(土木作業、地面の掘削などをおこなう)、基礎工事職、解体業といった、様々な職種を束ねました。

また、木工事に関わる職人を大きく「大工」と総称することもあります。社寺仏閣の建築をおこなうのは「宮大工」。住宅の建築をするのは家屋大工。茶室をつくる数奇屋大工、木造船をつくる船大工、襖や扉をつくる建具大工、家具大工など、様々な「大工」がいました。これらを束ねるのも、棟梁の役割です。

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