小さな単位での対策より、山、森、川を見よ

 家庭での温暖化対策として、特に新築住宅での高断熱化や、気密性の高い窓サッシの採用、太陽光発電システムや家庭用燃料電池などの創エネ設備の導入などが挙げられます。もちろん、これら一つひとつの方策は有効で大切なのは言うまでもありませんが、この夏を振り返ってもわかるように、地球温暖化に伴う気候変動はグローバルに進んでおり、もっと大きな視点での対策に市民が参加するのも大切だと思います。
 具体的には、山林や身近な里山、そして川など自然を大切にすること、都市に緑を増やすことです。森林はCO2の吸収源になりますし、適切に管理されれば大雨の時も水がめになり、河川の急激な増水を防ぎます。都市の中の緑は、葉による水分の蒸散効果でヒートアイランド現象をやわらげます。
「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、住まい単体ではなく、都市計画全体のなかで、温暖化対策、環境保全を考えていきたいと思います。

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