確かめる方法はあるのだろうか

わが社は既存建物の耐震診断という業務も行っている。主に住宅。
単純に揺れに耐えうる壁がどれだけあるかを確認し、面積と壁の量を計算し診断する。
この壁を確認する方法は床下と天井裏に入り筋交いがあるかどうかを目視検査することで確かめる。
昨年の春のこと。
現在話しを進めている建築会社について、どうも信用が出来ないので相談に乗ってほしいという
ことで私共へお出でになった方がいた。お役にたてることがあるならば、なんなりと。
Ⅰからのアドバイスは、まずご自分を信用されることが大切だということをお話した。
現在の建築現場は多角的な法律で拘束されているため、施工精度の良し悪しは別として、
所謂手抜き工事など出来ないので、住み手については守られていることなど。
大切なのは自分たちのテイストに合う家づくりが出来るかどうかを、施主自身が見極めることだと。
「では、自己責任ということですか!」と反論されたが、まったくその通りだ申し上げた。
工務店はあくまでも選んでもらってから仕事が出来る立場である。
しかし、選ばれたいという理由で自分たちのスタイルを変えることはないけれど。
そして、先日のこと。
この方より、再び電話があり、やはり相談したいと。
ある人に紹介してもらった工務店と家づくりを進めていたが、何かの行き違いで着工直前に契約が無く
なってしまったということだった。
家づくりを最後まで順調に進められるかどうかを確かめる方法はあるのだろうか。
これは無いと思う。
自分を信用し、決まった方向性をもつ軸に力を注いでゆけば、自ずと流れる先は見つかる
はずであるし、何より気持ちが良いと思う。
順調に行かない時でも、乗り越える方法をみつけられるはず。
構造の力学で力は流れると教わった。不得意だけれど。
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我が家の庭に
ある
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やまぼうしには鳥が巣を作っていた。
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あなたはここをご覧になっているのですか?
・・・気のせいかな。

サッシュメーカー各社のご担当者より、エコポイント制度を活用されて、既存のサッシュの内側に
樹脂製のサッシュ(内窓)を設置する件数は大変伸びているということをお聞きした。
わが社の場合はその傾向はなく。DM送付時に再度ご案内してみようか?
内窓設置のメリット
+冷暖房費の節約
+結露対策に有効
+防音対策に有効
ここで、今まで気にしていなかった音の問題を気にしてみる。
事務所内で道路側の窓が開いていると、誰にも何も言わずに閉めてしまう。
騒音に弱い。この蒸し暑さよりも騒音に弱い。
内窓を設置することで、-40dBの効果があるとされている。
-40dBとはどれくらいか?
音の道は一朝一夕で理解できない複雑なもの。
・・・さて、-40dBを判りやすく教えてくれているのはトステムのHP
10dB下がると半分に感じられるそうです。
携帯電話の着信音の「音量5」と「音量2」では約10dB違います。比べてみましょう。とのこと。
なるほど。
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音の空間を構想してみる
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これは・・・照明計画に含まれるのかな
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今朝の一服

賃貸集合住宅の課題

25㎡~40㎡の単身者向け賃貸集合住宅を、鉄筋コンクリート造(以下RC造)もしくは鉄骨造(以下S造)
と木造の二つに分類してみる。
RC・S造の特色
+殆どがオートロック式を採用して安全性を確保
+気密性の向上
+高層化により坪効率は向上(オーナーにとって)
木造の特色
+開放廊下型の物件が多く、開放感がある(そのまんまです)
+各住戸の平面プランは一昔前に比べて、使い勝手は向上されている。
課題として、共用空間の改善を上げる
1.坪効率重視により、共用空間にゆとりがない。
 →共用空間に外部空間を取り入れる工夫をすることで、閉塞感の緩和を図れる。
2.共用部、個別住戸に漂う臭気(化学物質の臭気には特に敏感になってきたせいもある)
 →設備経路に何かしらの問題を抱えていると考えられる。と言って芳香剤を置いてしまうのも安易すぎる。
  その原因をつかみ適切な対策を施した後に香りの追加などで、入居希望者の第一印象は良くなる。 
  「香り」の効能について様々なビジネス展開がされているこの頃、エントランスでの臭気は大きな
  マイナス要素である。
というようなことをアドバイスする。仕事じゃないけれどね。
更には。
その地域の安全性も重要なポイントである。安心な街とは建物だけの問題ではないけれど、
街づくりと集合住宅を含めた家づくりは密接に関連しあっている。
小さなことからこつこつと、と誰かが仰っていたような気もするけれど、諦めないで環境
づくりに対峙してほしい・・・というか、自分もでした。
それにしても、課題は山積!
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採光条件の良い部屋は印象良い
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コンパクトな面積でも、使い勝手の良い平面プランは魅力的
4物件をさくさく見学するだけで、何故か疲労困憊。は撤回。
ちょっと疲れたってところでしょうね。
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花に心安らぐ

紫陽花コレクション

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くどい?・・・もっとあるんだけどねぇ
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札幌から函館と十勝が届く
スルメイカの季節
『北海道で水揚げされるスルメイカは、12-3月に九州周辺の海で生まれ、あたたかくなるにつれて
 北上し、夏にさしかかるころ北海道周辺にたどり着く。再び水温が低下する9月を過ぎると徐々に
 南下を開始。故郷にたどり着く頃には短い一生を終える。まさに旅人生。』-ontona-

やはり

ワールドカップ2010
良いものをたくさん見せてもらった。
誰もが同じ表現をするように「感動をありがとう!」としか言えない。
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去年の11月にアディダスの前で
やっと日本チームの顔と名前が一致するようになった。
パラグアイの選手の目も素敵だったし、バルデスと駒野のシーンは、ああ言葉もない。
一つのことに打ち込む者同士の世界を見せてくれたし。
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それにしても。
4年は長いと思っても・・・ヒデが緑の芝生の上に仰向けに横たわっていた姿を
昨日のことのように思い出す。
「自分も頑張ろうー!」となるのだ。

谷根千

A子「千駄木散歩します?・・・まだ良くわからないですけど」
I 「しましょうー!街は歩かなければわかりません」
と偉そうに言ったけれど・・・結局は案内してもらう。
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オーダー靴屋さんの店先
人それぞれの木型から造るためにはじめての時は、注文から半年ほど掛かるけれど、
2回目からはそんなにかからずに納品になるとのこと。
お店から近くにある工房で製作されている。
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へび道
その昔、藍染め川という川だったところが道になったそうで、川らしい曲線の道。
そのくねくねを「へび」と呼んだのね。
若い方がかわいいお店を構えていた。
クッキー屋さん、オーダーシャツのお店、色々な皮革品のお店、tabibagelとドアにあったお店はお休み。
A子「何屋さんでしょうね?」
I 「ベーグルってくらいですから・・・旅好きなベーグル屋さんでしょう」
A子「・・・そのまんまですね」
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根津のしぶい表具屋さん
現役で仕事をされているのかどうか?玄関先にある鉢植えからお住いではある様子。
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谷中
しかし、貫禄がある。
玄関が開いていて靴が何足もあった。
「ここに何人で暮らしているのでしょうね」
「・・・ただ靴が多いだけかもよ」
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はん亭
「明治に建てられた総欅造・・・」
串揚げを食べるの忘れてしまったふりをする。
お給料日前ですので・・・
ありゃ、軒が切れた写真になってしまった。
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根津神社・権現造(日光東照宮と同じですね)
楼門と社殿は良く手入れが行き届き塗装も装飾もきれいだけれど、神楽殿はしぶい色。

メーカーショールームで指導された日

足繁く営業にお出でくださるメーカーのご担当者より、何度も、熱心に、ショールームイベントへ
お誘いいただいた。
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トステム・川崎さん
お勧めのキッチンの前でカメラを向けるとすかさずポーズ。
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室内温度25℃、湿度55%の快適状況で
外気温が・・・記録してくるのを忘れた・・・
すると(室温よりも外気温が低い設定ですね)
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シングルガラスのサッシュの場合はガラスも框もびっしょりの結露
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ペアガラスの場合はガラスはほとんど結露なしだけれども、框は結露あり。
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室内側に樹脂サッシュを設置すると、ほとんど結露なし。
という事実を実際に見せてくれたり、
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「Iさん!お客様へ『カザス』(カードキー)のご紹介をちゃんとされていますか?』
「いえ・・・あまり必要とされていないようなぁ・・・」
「ちゃんとしなければいけません!ご採用されるかどうかはお客様次第ですが、商品の紹介はきちんとしなければ」
「はい。今後は気をつけてご紹介するようにいたします・・・」
とご指導いただいたり。
たまには人の指導を受けるのも良いものだ。
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リバーサイドから眺めたスカイツリー
・・・♪ホテルはリバーサイド、川沿いリバーサイド、食事もリバーサイド♪
ショールームもリバーサイド

寺社建築に想う-その2-

近所には赤城神社がある。
月の初めや、気の向く時にご挨拶をしていたが、この一年以上は建替え工事のために
境内に入ることは出来なかった。プレハブの仮本殿はあったけれど・・・
神楽坂で生まれ育った友人の結婚が決まり、式場の話になった時
A「どこでしようかなあと探し始めてるところ・・・」
I 「○子師匠はやはり神前でしょ」(友人は三味線の先生をしている)
A「ですよねえ。実は赤城も良いかなと・・・」
I 「断然賛成!ご実家から花嫁道中しちゃおうよ。私はお付の世話役になるー・・・
  でも、建替えになっちゃうね」
A「・・・前のまんまが良かったですよねえ」
I 「ですよねえ」
たぶん、おそらく、大きな樹木と広い空があった境内と、気軽にお参りできる社殿のままで
あって欲しいというのが地元の人々の願いだったような気がしている。
少なくともⅠの聞く限りはそうだった。
最近になり、工事用のシートも外されて完成形が予想できる状況になった。
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大手デベロッパーによる分譲マンションを含む複合施設?というのか・・・は隈研吾の設計になる。
隈建築らしいストライプ。リズムはあるけれど、そこにメロディーはない。なーんて。
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社殿は鉄骨造の様子
そして。本殿も拝殿も地面からは離れている。
現状を外から見る限りでは、グランドレベル・1階は鉄筋コンクリート造での空間が形成されて
その上に本殿と拝殿がのっかってる。
空から降りてくるものが地面にたどり着けずに行き場を失うようなイメージが湧いてくるけれど・・・
良いのかな?と記した後で思い出したのは。
古い時代の出雲大社は高層と言えるほどの高さだったということ。
藤森照信の『天下無双の建築学』でも、神に近づこうと考えた時に高層建築を目指すのは自然だった
のではないか・・・的な文章があったことを思い出した。
ふうん。そういう意味なのかもしれないし、全然関係ないのかもしれない。
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社殿も隈研吾の設計のようだ。
庇の先がそれっぽいデザインになっていた・・・
ここでは、社殿建築の様式というものは消去されたのかもしれない。
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時間と歴史のなかで育まれてきたものから学ぶ姿勢を忘れずに居たいと想う。

寺社建築を想う-その1

今まで暮らしてきた部屋の近所には、いつもお寺や神社があったことに気づく。
そして、どこかへ出かけた時にもそれを目にする。
身近なものだったのね。
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香川県・金刀比羅宮
雨が良かった。さらに幸運なことに朝のお勤め時。
元々はお寺であったけれど、時代の政治的な力などにより神社となったという。歴史は複雑なのね。
主祭神—大物主命と崇徳天皇
そもそもは。
現在、書院で制作進行中の田窪恭治の襖絵の公開が目当てだった。
書院見学のチケット売り場で「田窪さんの襖絵を見にきました・・・」と言うと
受付の女性の目は点のようになり、「あら、昨日で終わりましたよ」と。
つくづく。『 I は詰めがあまい!』と言われた自分を認める時。ナミダ。
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諦めて、タイル絵を拝見
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床に敷き詰められたピンコロ
一般的にピンコロというと御影石の90*90*90を指す。
一目見て良いと感じたこのピンコロはどうやらスチール製であった。
(いつか使ってみたいな)と心の中で言ってみたけれど・・・一つ2,800円でお土産用に販売されていた。
ということはですねー、1㎡単価で・・・280,000円・・・まあ、そのままではないにしてもね
そして、思わぬ幸運!
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奥へ歩いてゆくと、まあ、素敵な建物ではないですか。
木造の小屋組を鉄骨造の軸組みが支えている。緑黛殿。
設計者:鈴木了ニ
第18回村野藤吾賞受賞
処変わり
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足の裏がこそばゆくなりそうな景色の場所にある
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御日碕神社
出雲の神様の親元だということ・・・神話の世界まで遡る歴史がある。と聞いた。
屋根は入母屋造。住吉造り?と思ったがちょっと違うのかな。
神社建築の様式としては大社造、神明造、春日造・・・建築士試験の知識しかないのだった・・・

無垢なる瞳

約束の時間は大切だ。
ましてはじめてお目にかかるのに遅刻はいけない。
かと言って、早くお邪魔するのもご迷惑になる。そう、設計事務所の場合は大いに有り得ること。
お約束の時間より早く着いたときは・・・ちょこっと散策。
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「はい!チーズ!」と言うと鼻を横に動かしてくれた。
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緑の草を食べようと一生懸命(草原につれて行ってあげたい)
「かわいいですねえ。なんとも言えないですねえ・・・犬より賢そうですね」
隣に居た短パン男性が話しかけてくる。
Ⅰ「本当にかわいいですねえ。瞳がガラスのようですよー」
無垢な魂の前では、人間でさえも無垢な気持ちになる。
『ひと粒の砂に世界を見
 野に咲く花に天国を見るためには
 自分の手のひらに無限を握り
 一瞬のうちに永遠をもて』

 ウィリアム・ブレイク
立て看板の文章になんとなくジーンとくる。
馬が人間に接近するために辿る道は長い!
耳を立て、眼を見開き、首を伸ばし、静かに鼻孔を動かしながら、ゆっくりと
馬は近寄り、ふと、人間の匂いをかいでみる。
馬が安心して、人間の腕を柔らかい鼻面で探るように触れ、人間の手に鼻を
擦り寄せるほど間近に歩み寄るまでには、馬は長い道程を経てきた。
馬は遥か彼方の大草原の野生の世界からやってきて、人間の友となる。
馬と人の世界は異なっている。
順応してもらいたいのなら、馬に個性を失うことなく、仕えさせたいのなら、

・・・読めなくなっていた。
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隈チックな建物だなあ・・・と思ったら、本当に隈研吾事務所の設計であった。
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これは一体なんでしょーか!