史上最も暑い夏_3 夜も眠れない

朝の最低気温が25.0度を下回らない日を「熱帯夜」といいます。東京都心では、8月3日の最低気温が26.3度を記録して以降、9月3日まで、32日連続で熱帯夜となりました。天気予報のニュースからは「東京ではようやく熱帯夜から解放」という、まさに安堵の言葉が漏れ聞こえたほど。体への負担も大きかったと思います。7月も東京では17日も熱帯夜があったので、寝苦しい期間が本当に長かったと言えます。9月6日に熱帯夜を脱して以降、ようやく朝晩に涼しさを感じるようになりました。

エアコンなしで夜ぐっすり眠るのが難しいような気候でしたので、体力を消耗した方も多かったのではないでしょうか。断熱性が高い家でない場合、日中の日差しで熱をもった屋根や壁からの輻射熱で、建物自体が熱く、エアコンの効きが悪いようなケースも発生したとも聞きます。もはや「省エネ」よりも、いかに命を守るかという視点で猛暑対策をしていかなければならない時代に突入したと感じます。

 

史上最も暑い夏_2 64日連続で真夏日

東京都心のこの夏の暑さは観測史上類例をみないほどでした。

最高気温が30度以上となる真夏日は、64日連続を記録しました。7月6日に最高気温が33.4度を記録して以降、9月7日(30.0度)まで、実に64日も連続で真夏日というのは、観測史上初のことです。丸々2カ月間以上も「毎日真夏」で、息をつく暇もなかったと言えます。9月8日、9日の台風によって、最高気温が30度を下回った日が2日ありましたが、今週の天気予報でも当面真夏日が続きそうです。

最高気温が35度以上になった猛暑日は、7月が13日、8月が9日ありました。9月は今のところ猛暑日まではいかないものの、34.6度〜34.8度の日がすでに3日もあり、猛暑の傾向は続いています。この夏、東京で最も暑かった日は7月26日の37.7度が最高でした。

まさに、命の危険を感じるほどの暑さで、しかもそれが毎日続くことが天気予報でもみてとれるので、うんざりするほどの日々だったと言えます。

史上最も暑い夏_1 2023年の夏を振り返る

今年の夏は暑かったですね。9月に入っても残暑が続き、最高気温が30度を超す真夏日が連続しています。

報道等でも言われていますが、2023年の夏は史上最も暑い夏と言ってよいようです。

2023年8月の東京の気温について、気象庁のデータから、ざっくりと傾向をまとめてみました。

 

・平均気温: 2023年8月の東京の平均気温は29.2度で、平年よりも高い値でした。これは長期平均よりも約2度高いことを示しています。

・最高気温: 8月の最高気温は、8月4日に記録された36.7度が最も高く、体温ほどの気温になりました。この日は特に猛暑とされ、熱中症などの健康リスクが高まりました。クーラーの利用が増加し、電力需要が高まりました。

・熱中症警戒: 高温と湿度の組み合わせから、熱中症にかかるリスクが高まりました。市民に対して、屋外での過ごし方や水分補給などの予防策が呼びかけられました。

省エネ最新事情(8) 省エネ診断で自分の家の健康度をはかろう

断熱性能が高い住まいは、エネルギー効率がよく、快適に暮らせて、かつ地球にもやさしい。まさに三方よしの、健康度が高い住まいと言うことができそうです。大丸建設は常日頃から「お客さまにとってハウスドクターでありたい」とお伝えしています。時には住まいの健康診断をしていただくことで、今お住まいの家の不具合や、時代に合わせて快適性を高めていくためのメンテナンスにつなげ、長寿命で健康に過ごすことができます。

大丸建設は環境省認定の「うちエコ診断士」です。また、大丸建設が加盟している一般社団法人Forward to 1985 energy life(家庭の消費電力量が今の半分程度だった1985年のライフスタイルを目指す)では、家の省エネ性能のシミュレーターで、住まいの電気代・ガス代・水道代から自分のエネルギー消費量の現在地を知る省エネ診断を実施しています。ご希望のお客様には住まいの省エネ診断に対応できますので、お問い合せください。

私は今秋実施する「全国省エネミーティング」の実行委員長を拝命し、全国の住まいづくりの仲間と省エネに向けた機運を盛り上げていきます。

省エネ最新事情(7) 家電だけでなく家全体で見ていく

今月は家電の省エネについてお話していますが、家の省エネは家電だけ見るのではなく、住まい全体で考えることが最も賢い方法と言えます。工務店は住まいづくりに関わる仕事なので、お客様と直接お話しするなかで、ここ10年ほど、省エネについての意識が大きく変わっているのを感じます。昔は「断熱」の重要性を認識しているお客様はそれほど多くはありませんでした。しかし今は断熱についての知識を得て、積極的に断熱性能の高い住まいを求める方が増えているように思います。

いくらエアコンのエネルギー効率がよくても、家の断熱性が不十分で、室内を暖めるそばから隙間風が入ってしまうような家だと、いくら暖房をしても「空焚き」の状態になってしまいます。暖めた(冷やした)室内の空気は逃さない、保温・保冷効果が高い家は、省エネ性能が高い家、と言えます。さらに、快適かつエネルギーコストも低い。省エネ、断熱、快適性は連動しています。

省エネ最新事情(6) 使用時間が長いものから省エネ型に切り替える

家電の中で省エネ対策をすると効果が高いのは、「冷蔵庫」「エアコン」「照明」です。冷蔵庫は24時間365日使うものなので、消費電力量が少ないものを選ぶと、家の電気代が目に見えて変わってきます。今から15年前に製造されたものを使い続けるよりも、最新の冷蔵庫に買い換える方が、かかる電気代は半額ぐらいで済むからです。

エアコンは猛暑を乗り切るには欠かせないアイテムで、これを省エネ性能の高いものに買い換えることで、真夏や真冬の電力需給のひっ迫を回避することに直結するほど省エネのインパクトが大きくなります。

照明器具も家庭には必須、かつLEDに買い換えることで消費電力量が大幅に減るため、いち早く買い換える必要がある家電の一つと言えます。

ほかにもテレビや温水暖房便座なども一年中通電しているものなので、エネルギー消費効率がよいものを選んでいくと、省エネ効果が高まります。

省エネ最新事情(5) 家電の省エネ性能は進化している

日本の家電は、新しいほど省エネ性能に優れています。省エネ法によって、家電製品や自動車などエネルギーを使用する機器に対して、省エネ性能を向上させるために、製造時点で国内トップレベルの省エネ性能を持つ機器をさらに上回るように決められているからです。これを「トップランナー制度」といいます。

家電量販店にいくと、「e」のマークとともに、省エネ基準の達成率と、エネルギー消費効率や年間消費電力量が表示されたラベルが貼られています。これを「省エネルギーラベル」といいます。

年間消費電力量が少ないほど、その家電は省エネに優れていると言え、それだけ電気代が安くて済みます。電気代が少ない=家計にもやさしい、地球環境への負荷も減らすことができると、いいことづくめ。買い替えのコストはかかりますが、長い目で見るとむしろお得で、健康にもよい(我慢の省エネをしなくて済む)というわけです。

省エネ最新事情(4) 我慢の省エネは限界

今夏に限らず、今後の日本はずっと、夏になれば猛暑。しかも最高気温を記録する地域は広がり、猛暑日も増えると予想されています。夏になると電力の余力が足りなくなるのは、猛暑の時期にエアコンで冷房を使うタイミングが全国的に重なるからです。1日の最高気温はだいたい12〜14時ごろに記録します。その時に全国で一斉にエアコンを使うため、電力量のピークを迎えます。このピークをいかに下げていくかが、電力の需給調整に必要です。

しかし、猛暑の時期にエアコンを使えないのは、命に関わる危険性があります。近年は熱中症での緊急搬送や、命を落とす人が急増しています。我慢の省エネで命を落とすことがないようにするには、我慢しない賢い省エネに切り替えていく必要があります。

「エアコンを使わずに我慢する」、という選択肢ではなく、「電力消費量の少ないエアコンに買い換える」という発想の転換が、これからの省エネに必要です。

省エネ最新事情(3) 電気の計画停電を防ぐために

電力ひっ迫注意報/警報の発令は、今夏に限ったことではなく、今冬も続くことが予想されています。エネルギー源の化石燃料の輸入は世界情勢に左右され、エネルギー資源の枯渇といった問題が身に迫っているのと同時に、日本での電力需要はますます高まり、「電力の余裕がない」状態が続いています。3.11の時に起こったような「計画停電」を防ぐために私たちがやるべきことは、ただ一つ。省エネしかありません。

省エネというと、暑い時にもエアコンをつけない、家の照明を消して暗くして過ごす……といった、「我慢」のイメージがつきまとっていましたが、この猛暑の中で「我慢」してしまうことは命取りになりかねません。我慢ではなく、賢く、スマートに省エネに取り組む。そのためには、電気を使う製品や住まいとの関わりについて、総合的に理解していくのが得策です。

省エネ最新事情(2) 「でんき予報」に注目

今年の夏にたびたび耳にするようになった「電力ひっ迫注意報/警報」。ここ数年で、地震や台風での大規模停電や、3月に起きた電力不足による停電といった、電気が使えなくなる事態が起こり、生活に不便をした方もいたのではないでしょうか。2011年の東日本大震災後に発生した大規模停電、計画停電で、電気を使えない暮らしの不便さをあらためて思い出したのと同時に、これだけIT化が進み、電気なしでは暮らせないことも痛感しました。それだけに、「電気が使えなくなる」ことを回避するためには、日本全体で使用するエネルギー量を減らしていく必要性を痛感しています。

電力ひっ迫注意報/警報は、翌日の電力供給のために必要な電力の余力が一定規模を下回る場合に発令されます(3〜5%の時は注意報、3%以下の時には警報)。企業や工場などの産業・業務部門はもとより、家庭での省エネを広く呼びかけ、節電効果によって解除されます。今夏は「てんき予報」とともに「でんき予報」にも注目した夏になりました。