伝統的建築物の美 (5)清水寺の壮麗さ

私は旅行などで伝統的建築物を見るのが好きです。特に好きなのは、京都の清水寺で、京都に出張で行けば必ず立ち寄るほど、これまでに10回以上見に行っています。

清水寺は「清水の舞台から飛び降りる」という言葉で知られます。清水寺の本堂の舞台は国宝、世界文化遺産に指定され、舞台にかかる屋根は「入母屋造」という、上部が切妻になっており、四方に久屋根をつけた造りになっています。

清水の舞台が迫り出した高さは約13メートル。およそ4階建ての高さになり、下から見上げても、上から見下ろしても、大迫力の高さです。そして、驚くべきことに、この清水寺本堂舞台は伝統構法でつくられており、いわゆる金物(釘など)は使われていないことが特徴です。18本の欅(けやき)の柱を傾斜に合わせて並べ、縦横に「貫(ぬき)」と呼ばれる欅の厚板を通して接合している「懸(かけ)造り」という構法です。

なお、清水寺の舞台の床は「檜」で、まさにこちらも「檜舞台」です。

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