現代は大雨や洪水などの気象災害が激化しています。首都圏など温暖な地域でも、住宅街に水があふれて住民がボートで避難するといった、信じられないような洪水の風景をテレビで見かけることがあります。
昔の家は、「雨は上から下に降る」という想定で家を建てています。そのため、下から水が当たると家に水が入ってしまう構造になっています。しかし、現代の工務店は、「大雨やゲリラ豪雨では、雨が叩きつけて、下から上に巻き込む」というのが常識になっているので、床上浸水などの大規模災害でなければ、家に水が入らないよう、防水をしっかりおこなうように指導されています。
在来工法で言えば、壁や床に通気層をしっかりとっています。通気層は防水にも有利で、もし仮に水が壁に入ってきても、壁の間に二重に防水層が入っているので、そこから水が出て、内壁までに被害が出にくいようになっています。