直下型地震は局地的な揺れ

東日本大震災はプレート型地震であるのに対し、阪神・淡路大震災は直下型地震です。直下型地震はプレート型地震に対して地震の規模そのものは小さく、被害範囲も半径30km程度ではありますが、震源が浅いと大きな被害をもたらします。阪神・淡路大震災がその例です。神戸は壊滅的な被害を受けたものの、電車で30分程度の大阪は日常生活を送っている、そのギャップが話題になりました。死者数は6,435名。そのうち約6000名は圧死とされます。地震発生が早朝で就寝中に建物や家具等の倒壊による圧死がほとんどと思われます。倒壊した建物の多くは古い木造家屋で、「建物によって亡くなった」震災として、私たち建築士には大きなインパクトを与えました。

一方で、冬季の早朝という発生要件から、多くが自宅で被災し、安否確認がしやすい状況であったこと、外出者が少なく市街地や道路等での被害が少なかったことなど、地震の規模からすると被害は軽減されたという見方もあります。

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