換気は省エネとは関係ない?

暖房をつけたら、1時間に1回は換気が必要と一般には思われがちです。しかし、換気は省エネ的にはよくなかったりするのです。24時間換気の法律ができて、家庭の消費電力は高まる一方です。
冬場は乾燥するから換気するべきと昔はよく言われていましたが、石油やガスなど一酸化炭素が発生するため、空気環境をよくするために換気が必要だったのです。
24時間換気を動かしていれば、実は窓を開けて換気をする必要はありません。1時間に0.5回=2時間に1回という計算上で、基本的にはずっと換気されているからです。

実は暖房効率のよいエアコン

効率のよい暖房器具の設置場所は、どこでしょうか。
ずばり、窓下に暖房器具を置くのがベストです。温度差があるところで温かい空気を発生させると、温かい方から冷たい方に空気が流れます。エアコンを窓側につけるのは、室外機に近い方がいいという考えもありますが、実は冷暖房の効率を考えてのことなのです。暖房の熱はエアコンから一度吹き出して部屋の反対方向に向かいますが、今度は冷たい窓側に熱が引っ張られて、温かい空気が戻ってくるのです。
エアコンが嫌いな人も多いかもしれませんが、省エネ的に考えると新しいタイプのエアコンであるほど消費エネルギーは少ないのです。エアコンはヒートポンプで熱交換しているから効率がよい。石油ストーブ、ガスストーブの消費エネルギーは意外と高いのです。

結露防止は室内の空気を回すのがいちばん!

冬によく悩まされるのは、結露です。室内の空気が滞留してしまうことが原因です。結露は外気と室内の温度差があることで生じるのですが、断熱をしっかりしている住宅ではできにくいのです。断熱ができていないいと、そこで結露してしまいます。
結露防止のために新たに断熱工事をしないのであれば、室内の空気を滞留させず、流すしかありません。
空気を動かすには、サーキュレーターがいちばん安くて効果があります。夏の扇風機と同じで、冬でも扇風機で室内の空気を回すことで、暖房効率も上がり、結露も防げます。
また、近年の新築住宅は全室24時間換気が標準装備なので、うまく換気扇を利用することです。
普通の感覚ですと、冬は寒いから換気扇を回さないと思われがちですが、サーキュレーターや扇風機を回すことで、室内の暖房や日射の熱など、暖かい空気を回す効果があります。つまり、換気扇を回すことで、温かい空気を引っ張って来てくれるのです。
一方で、冬は扉を閉めるから、閉じた空間で換気扇を回しても仕方がありません。吸気と換気を同時におこなう全熱交換型の換気扇もありますので、ご相談ください。

カーテンの開閉で快適性を確保

冬場、家を温かくするには、日中に日射をどれだけ取得するかが大切です。日中はなるべくカーテンや障子を開け、日差しを取り入れましょう。無垢材の床は保温効果があるので、日差しの温もりを足に感じて、ほんわりと気持ちがよいですよ。
夜は逆に、窓からの冷気を放射冷却してしまうので、きっちりと障子やカーテンを閉めること。時間帯や日射量に応じてカーテンの開閉をうまくすることによって、室内の快適性が変わってきます。

カーテンor障子で断熱効果を上げよう

いよいよ冬がやってきます。家の省エネ性能を上げるには断熱性能を高めるほか、暮らし方によってもだいぶ数値が変わってきます。
基本的には、カーテンのある家はカーテンを閉めること。それから障子も同様です。窓と室内の間に空気層ができるので、計算上では1.3倍ほど、断熱効果が上がってきます。熱貫流率の計算のなかで、カーテンがあることによってプラルαの割り増し計算ができます。
カーテンは本来、床にくっつくまでたらして、隙間がないようにしなければなりません。でも、多くの家では床から数cm上げているのが現状ではないでしょうか。もう一度チェックしてみることをおすすめします。障子の場合は桟があるためちゃんと密閉できるので、そのぶん断熱効果は高いと言えます。

窓と風を上手に設計する。

実は、サッシを選ぶ際には、ライフスタイルもたいへん重要な要素になります。家にどれだけいるのか、どの部屋に長く滞在するのか。基本的には家全体で考えるため、風の通らない部屋をつくらないように設計します。
 すべての部屋にうまく風が流れるように、図面に矢印を引き、現場でその場に風が通るのかを確かめてみます。風通しをよくするためには、その空間に必ず、風の入口、出口をつくるように設計します。必ずしも部屋に2つ窓をつけられるわけではないから、建物全体を見て、どこに入口出口をつくるかを考えます。
 窓をただ大きくつくるのではなく、いかに適切な能力・効力を発揮できる窓をつくるか。設置、配置の仕方に設力が問われます。幾らサッシの性能がよくても、設計が悪ければ全く意味がないものになってしまうからです。大丸建設では、窓の性能だけでなく、設計を重要視しています。

窓の開け方でも断熱性能は変わる

これまでは、窓の断熱性能について、「ガラス」+「フレーム」の組み合わせで見ていましたが、実は窓の開け方という面でも大きく変わってきます。 
 最近流行しているサッシは「縦すべり出し窓」です。狭いところであっても、風の吹く向きをちゃんと調べて設計すれば、風が当たって空気が抜けるようになっています。これをウィンドキャッチという。
 これまでは窓サッシといえば引き違い窓が主流でしたが、最近は「縦すべり出し窓」が人気になっています、風の抜け方、送り込み方で空間を変えられるようになってきました。
 実は、窓の形状だけでも、こんなにたくさんあります。
・すべり出し
・引き違い
・上げ下げ
・縦すべり
・横すべり
・内倒し
・外倒し
・オーニング
・ジャロジー(ルーバー窓)

夏と冬の断熱の違い

断熱性能を考えるとき、夏はどれだけ外気の熱を入れないかが肝要で、逆に冬はどれだけ外の熱を取り入れ、それを逃がさないかがポイントになってきます。そのため、いかに気密性を高めるかが大切です。
 夏場の場合、日射が窓に照りつけると、アルミのフレームやガラス自体に熱が生じます。アルミは金属なので熱を帯びやすく、逆に樹脂は熱を持ちにくいので、樹脂のフレームの方が、断熱性能が高いと言えます。 
 冬場は室内外の温度差が激しいため、フレームやガラスに結露が生じやすくなります。樹脂のフレームの方が結露を生じにくくなります。
 断熱では、夏は熱を入れたくないが、冬は熱を積極的に取り入れたい。こうした相反する性能を両立するには、設計がキーポイントになります。サッシの選び方、配置の仕方の設計はもちろん、プラスαの工が必要です。例えば、開口部に深い庇をつけたり、ブラインドや障子をつけるのも一つの手です。

窓の省エネ基準の等級は地域によって変わる

窓の省エネ基準の等級は、地域によって差があります。地域区分は北海道のような寒冷地から沖縄のように暑いところまで、1〜8まで区分されています。
 例えば、冬は寒く雪が降る東北地方と、比較的温暖な四国地方では、必要な断熱性能は変わってきます。同じサッシでも省エネの等級は地域によって異なってきます。
 具体的な数字を出すと、東京近郊は、「4A」「4B」という地域に入ります。熱損失係数で2.7という数値が基準です。省エネ基準を満足するためには、樹脂のフレームでペアガラス、空気層は12mm程度必要、ということになります。
 近年は夏場の暑さが深刻ですが、それでも断熱を考える時には寒さの方が基準になります。寒い地域の方が、基本的には省エネ等級は厳しくなります。ただし、近年では逆の傾向も見られるようになり、熱い夏の太陽の光をどう防ぐのかも重要な論点になっています。

窓の性能を高めるガラスの種類

窓サッシのガラスは、大きく、1枚の【単板ガラス】か、2枚のガラスを組み合わせた【複層ガラス(ペアガラス)】かに分けられます。
 複層ガラスは、2枚のガラスの内側に空気層があります。空気層の厚みによって熱伝導率が変わります。空気層に厚みがあるほど、一般には断熱性能は高くなると言えます。
 また、2枚のガラスの間に特殊な金属膜などを配した高性能なガラスもあります。空気層の代わりに真空層をつくり、より断熱性能を高めているガラスも。Low-Eガラス(断熱)は、ガラスとガラスの間に特殊なフィルムを張り、遮熱性能を高めています。