
住宅建築の現場では、外構ができあがるまでは屋外での作業になり、暑さ寒さの影響を大きく受けます。大丸建設では骨組みは無垢材(主に杉、檜)、床材や壁の一部も木材を使い、壁は漆喰系の塗り壁材や自然素材のクロスを使うことが多いです。これは、創業以来大切に守り抜いている方針として、日本の気候に合わせた素材を使うべきだという考えのもと行っています。
気候危機による高温多湿や急激な天候変化は、建材に大きな影響を与えます。新建材の中には、熱や湿気で劣化が早まるものもあります。一方で、木や漆喰、土壁といった自然素材は、調湿性にすぐれ、外部環境の変化に柔軟に対応できます。木は湿度が高いときには水分を吸収し、乾燥すれば吐き出します。漆喰や土壁はカビの発生を抑え、室内環境を安定させます。

また、自然素材の家は修復のしやすさも魅力です。新建材のようにパーツ全体を取り替える必要がなく、部分的に補修することで長寿命を実現できます。気候危機の時代にこそ、自然素材を選ぶことが、環境に配慮しながら安心して住み続けられる道だと私たちは考えています。
