木材はメンテナンスしやすい

新国立競技場はメンテナンスのしやすさも大きなポイントです。主要な構造体は100年間大規模な修繕を必要としない計画とし、高耐久性の材料・仕様の仕上げ材を用いています。大屋根トラス部材の集成材、軒裏の縦格子といった外装に使われる木材は、加圧注入処理を施した高耐久性木材です。雨がかりのところは国産木材の中でも比較的雨に強いカラマツ材とし、杉材は雨のかかりにくい軒裏に仕様するなど、「適材適所」であるのも特徴です。

7万人以上を収容する超巨大な建築物である新国立競技場、しかも2020年には世界中の注目を集めるスポーツの祭典が開かれるこの場所で、日本の木造建築、木材加工技術の粋を集め発信できることは、非常に価値のあることと思います。

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