2020年に日本の木造建築文化を世界に発信

2020年に向けて建設が急ピッチで進められている新国立競技場。座席数が約7万という国内有数の大規模建築物であるため、基本構造は鉄骨造ですが、国産材を積極的に活用することで注目を集めています。設計したのは建築家の隈研吾氏。「木に包まれたスタジアム」がコンセプトで、大屋根を構成するトラスは、鉄骨を木の集成材ではさんだハイブリッド構造ということです。

新国立競技場は、日本の木材自給率の向上を明確に謳い、日本の林業の活性化、森林の適正な管理と保全を目的に掲げています。新国立競技場はコストの問題で再設計となったため、調達がしやすく加工も容易な中断面集成材を採用してコストの低減をはかっています。また、トラス面の木材は加圧注入処理をほどこした高耐久性木材を使用。新国立競技場では、日本の木材利用技術の集積としても見所が大きいのが特長です。

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