私は、一級建築士や耐震診断の資格のほかに、東京都の応急危険度判定員の資格も持っています。大震災が起こった時に、住宅や建築物の損壊などが多く見受けられる場合に、有資格者が建物の診断をして、その建物への立ち入りの可否を判定するものです。私は木造建築の判定員です。
震災後直ちに私は担当エリアの木造建築物の調査をしに赴きます。そして、建物の損壊具合に応じて3種類の紙を張っていきます。
赤は「危険」で住めない。
黄色は「注意」で、余震で倒壊の恐れがあるが、現状では立ち入り可能。
緑は「安全」。
大震災時は、この紙を見て、住宅の所有者、ご近所を通行する人が、建物との距離を判断します。
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大震災の時に思う、お客様の安否と建物の安全
毎年3月、または9月になると、防災のことが話題に上りますが、いざ地震が起こった時にどう行動するか? 具体的なところまではなかなかイメージしにくいのではないでしょうか。
まず、自分自身が被災しているケースが考えられます。何をもって被災というのかの定義はしにくいですが、例えば3.11の東京では、帰宅困難者になった、地震と建物の共振で高層マンションが揺れ家財一式が倒れて壊れた、災害時の要援護者を抱え計画停電で命の危機に陥った……などのケースがありました。
私はまず、家族の安否はもちろんですが、次に気になるのは大丸建設で建てさせていただいたお客様の命と、住宅の状況が心配になります。自分の命が助かったら、まず、お客様の住まいの安全を確かめにうかがいたいと考えています。
東日本大震災から4年、改めて防災について考える
2011年3月11日より丸4年が経ちました。東京で大きな揺れを体感した私は、施工現場の安全と会社や家族、お客様の無事を確認し、そのまま現場監督を続けました。その後、お引き渡しやOBのお客様とのご連絡を終えて、4月からは休みの合間を縫っては東北地方へ通い、建築士としてできる支援活動を続けてきました。今でも、現地の方々との縁は続いています。
私は一級建築士で、生まれてこの方木造建築が身近にあり、仕事に従事して20年ほどになります。住宅の耐震性能や構造への知識と経験があるプロとして、災害時にこそ冷静かつ的確に判断と行動し、お客様、地域の皆様の役に立てる存在でありたいと願っています。
最大のハウスダスト対策とは?
こうしてハウスダスト対策を書き出してみると、換気をして通風をすること、掃除機を使うことが有効であることがわかります。ただ、花粉が飛ぶ時期は換気も難しいなど、現代社会は色んな矛盾を抱えているなあ、と思います。
一つ言えるのは、掃除をしやすい住まいづくりや、ライフスタイルというのも、大切だなあと思います。モノでごちゃごちゃしすぎていると、埃もダニも入りやすくなってしまいます。モノを置くほど埃もたまるものです。
必要十分、シンプルな暮らしが一番。
それが、最大のハウスダスト対策ではないでしょうか。
花粉は家の中に持ち込まない!
私は毎年、花粉症に悩まされています。いつも薬を持ち歩き、仕事の集中力を欠かないよう気をつけているのですが、それでもなかなか大変です。
住まいの花粉対策は、ともかく屋外で衣類などについた花粉を持ち込まないということ。なるべくウールは避けて、ナイロンなど表面がつるっとした外套を着用し、家に入る前に花粉を払うようにします。
また、この季節はふとんを干すと、そこに花粉が付着するので、対策が難しいですね。でも、布団も干さないままだと気持ちが悪いので、時々は日に当てて、その後、掃除機で花粉を吸うようにしています。
空気清浄機が効果的、という方もいますが、あまり電化製品に頼りたくないという思いから、私は使っていません。空気清浄機を使うならば、むしろ換気をして空気を動かす方が、私には合っているようです。
花粉症は、東京の空気の悪さも原因のような気がします。例えば、大丸が杉材を取り寄せている和歌山の山長商店に行った時、山林に入り花粉が飛んでいる中でも、不思議なことにくしゃみは出ないのです。しかし、東京に帰った途端にくしゃみが出るようになり、環境因子も大きいのだなと感じています。
結局、掃除機が万能?
住まいの埃対策も、実はダニ対策と同じであると考えています。床(フローリング)と畳だけの生活ならば、箒で十分ですが、カーペットやふとんのごみまでを考えると、掃除機が万能選手なのは一目瞭然。
それにしても、埃はいったいどこから出てくるんだろうと、いつも疑問でなりません。洋服にもつくし、掃除を怠るとすぐにフローリングは白っぽくなってしまいます。
フローリングは埃が出ると目立つので、すぐに掃除しようという気になるのですが、畳やカーペットは目立たないだけで、同じように埃がたまっています。しかも、掃除が遅くなるほど埃はからまり、汚れも複雑になります。
気づいたら早めの掃除! がハウスダスト対策に必須です。
ダニを甘く見てはいけない
ダニはどの住まいにもいるものですが、最近は「マダニ」といって、猛毒のウィルスを保有したものが世間を騒がせています。死者も出てニュースで話題になったのを覚えている方も多いのではないでしょうか。
先に挙げたような掃除機での対策も大切ですが、もう一つ、冷蔵庫の食材にも気をつける方がよいと思います。
筆頭が「粉もの」です。小麦粉の袋などを密閉していないと、隙間から入り込んでしまいます。ダニは低温に弱いので、一度開封した小麦粉は、ジッパー付きの袋に入れて、冷蔵庫にしまうとよいです。
また、お子さんがクッキーやビスケットなどを食べて、それを落とし、カーペットなどに入り込むと、それがダニのえさになることも考えられます。
気がついたらこまめにハンドクリーナーなどで掃除をするくせをつけるとよいでしょう。
ダニには掃除機!
ダニの対策は、カビよりも難しいと感じています。
調べてみないといけないが、私のふとんにも、たくさんダニが棲息しているんだろうと思います。やっかいなのは、掛け布団を干しても、ダニがいなくなるわけではないということ。
ダニ対策は、掃除機で吸い取るしかないというのが正直なところです。
ダニの棲息箇所は、基本はふとんや畳、カーペットです。特にカーペットは、ダニに限らず、埃や髪の毛など、一度入ったらからまり出づらい素材だから、こまめに掃除機がけをするに限ります。
また、ふとんを干すことがダニ退治に直結するわけではありませんが、日に当てて乾燥させることはカビ対策にも有効なので、ぜひ日干しはするとよいでしょう。
カビが発生しやすい押入
古い家に入るとちょっとカビくさく感じることがありますが、それは、人が住んでいないから。人が生活していないと空気が淀むからカビくさくなってしまいます。窓や扉を締め切り、空気が遮断されて、湿度があがることで、カビによい環境になる。
押入も同じで、カビが発生しやすい環境と言えます。断熱もしっかりしていないから、結露してカビが生えるのです。昔の押し入れほど、空気の流れがなくて淀みやすく、汗がしみた洋服などがカビの発生源になります。
洋服をしまう時は、きちんと乾燥してあることが大切。コートやセーターなど、毎回洗わないような衣類は、しまう前に外に干して空気を通してからしまうようにしましょう。
乾燥させないでしまうと、押入にバイキンが棲んでしまい、除菌も容易ではありません。こまめな掃除と清潔を保つことが肝要です。
住まいの有効な「カビ」対策とは?
ハウスダストのうち、カビはお風呂や窓サッシのパッキンなどでよく見られ、日頃の対策が大切です。
カビに関しては、自然素材系の住まいで壁材がちゃんと吸放湿し、室内の温熱環境が適切であれば、本来はそれほど気にしなくてもいいはずのものです。
ただ、現代の住まいは気密性が高く、室内で発生した湿気をうまく放出することができません。高機密住宅は、住まい自体が、カビが生えやすい構造なのです。
特に冬場、加湿しすぎることによってかえってカビを招くことも。乾燥している季節は、本来カビは生えないものなのですが……。
カビは、湿度が高く密閉したところで発生します。カビも腐朽菌の一種で、発生そのものを防ぐことは難しいですが、適度に乾燥させ、湿度の高い季節は通風をよくしていくことが大切です。
カビが生えやすい箇所は、お風呂、北側のトイレ、窓の結露、サッシのパッキンなど。水滴を見つけたらこまめに拭き取り、換気や通風で乾燥させるよう心がけましょう。
