住まいの水対策(7) マンションの排水トラブルは大掛かりになる

マンションで排水トラブルが起こると、階下の住宅に影響が及ぶ場合があります。特に古い団地など、築年数が長い共同住宅は、排水管自体が劣化していたり、鉄管の内側がサビで腐食していたりと、個人の専有部分のみならず、共用部分でも配管トラブルを抱えていることがあります。しかし、キッチン、トイレ、洗面所、お風呂場、洗濯機といった個人の生活排水からのトラブルが階下に影響した場合は、個人での弁償が必要になるため、注意が必要です。

例えば、お風呂場の髪の毛の詰まりを放置したまま排水管から水漏れを起こしてしまった場合や、洗濯バンの糸くずの詰まりなどで、階下の住宅のサニタリールームやお風呂場に水漏れが起こることがあります。水漏れが起こった時に階下の住宅が留守の場合、さらにその下まで水漏れが進み、被害範囲が拡大し、階下の住宅の家財等に影響があった時には弁償が必要となることもあります。

排水トラブルにより階下からの訴訟や、全面リフォームを余儀なくされるなど、影響が広範囲かつ高額に及ぶこともあるので、注意が必要です。

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