一人前の大工になるまでの厳しい修業

江戸時代に一人前の大工になるまでは、厳しい徒弟制度を乗り越えていかなければなりませんでした。親が手付金を親方に支払い、請書を書きます。だいたい12、3歳ごろに弟子入りするケースが多かったようです。基本的に寝食は与えられますが無給で、年に一、二度里帰りできればよかったようです。

朝は飯炊き、掃き掃除と家の用事から、仕事に行くにしても弁当持ち。技術なんて教えてもらえません。よくて道具の名前を教えてもらう程度。熱心な子は仕事を見て覚えていくこともありますが、厳しい修業に耐えかねて逃げ出す子もいたようです。

 

夕方戻ると風呂焚き、飯炊き、布団の世話と、朝から夜まで親方に仕える日々が続きます。こうした年季奉公が8〜10年続くのです。現代ではなかなか考えられませんね。

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