
昨年末、私自身が50歳の誕生日を迎えました。
160年以上続く会社の歴史に比べれば、まだまだ若輩者ですが、それでも「生まれてからの50年」を振り返ると、社会は本当に大きく変わったと感じます。
私が子どもの頃、日本はまだ高度経済成長の余韻を残していました。家は「早く、たくさん建てる」ことが求められる時代でした。
やがてバブル経済が訪れ、住宅にも「大きさ」や「見栄」が求められる時代がありました。そんな中でも私たち大丸建設は、派手さよりも本質的な住まいの価値を求め、自然素材を大切に、大工技術をその中心に据えて仕事を続けてきました。
人口構成は変わり、家族のかたちも多様になりました。共働き世帯が増え、子育てや介護を同時に考える必要も出てきました。さらに近年では、気候変動やエネルギー問題といった「暮らしの前提」そのものが揺らいでいます。
こうした50年の変化の中で、家づくりは「量」から「質」へ、「新しさ」から「持続性」へと軸足を移してきました。断熱性能、耐震性、素材の選び方、そして何より、長く安心して住み続けられるかどうかが問われる時代になったのだと思います。

社会が大きく変わった50年。だからこそ、これからの家づくりには、地に足のついた判断と、経験に裏打ちされた視点が必要です。
次の50年を見据えて、私はこれからも一棟一棟の家と向き合っていきたいと考えています。
