木の表情(7) 針葉樹と広葉樹を適材適所で使い分ける

木には大きく分けて「針葉樹」と「広葉樹」があります。住宅建築で使う場合、この分類がとても重要です。

針葉樹は生長が比較的早く、幹がまっすぐ伸びやすいため、構造材に適した木が多い傾向があります。杉や檜に代表される針葉樹は、軽く、しなやかで、加工性が良く、さらに断熱・調湿性にも優れています。構造材や壁・床・天井、造作など、多用途に使いやすいのが特徴です。

一方、広葉樹は生長がゆっくりで、木の繊維が詰まり、密度が高く、硬く重いのが特長です。例えば、ナラやケヤキなどは、その強度と重さ、耐摩耗性から、家具材や床板、高級な造作材として重宝されてきました。

このように、木の性質は“用途”によって異なります。構造や内装を担うなら針葉樹、日常の生活で触れる家具や床など摩耗性の高い箇所に使うならば広葉樹。そうした材適所の使い分けが、快適で長く住める家をつくるためには不可欠です。

もちろん、コストや入手性、メンテナンス性も考慮しなければなりません。広葉樹は良材であっても高価なことが多く、重いため扱いや施工が難しくなる場合もあります。だからこそ、“木の性質を知る”こと。そして“使い分けの判断”ができることが、工務店が持つべき力だと思います。

 

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