改修施工例その1
既 存 建 物 :平成元年竣工・住宅
既存建物規模:1階-36.8㎡・2階-29.2㎡・延べ床面積-66㎡
主な工事内容:床面積の増減なしで内部平面プラン変更と共に内部外部仕上材撤去後
外壁-カガルバリウム鋼板仕上げ
主な内部壁天井-PB下地珪藻土仕上材塗り
きっかけは施主が「独身のころここの(わが社がある場所)の近所に住んでたから」という
理由で新築計画の相談に来られた。ちょっとおもしろい。
敷地購入の相談から始まり、一度は思いつめた敷地があるということで私共も現地を
確認した。確かに間違いはなさそうだったが・・・という間にももう一件考えている物件
がるということでまたそれも確認にゆくと中古住宅つきであった。
確かに面積的にはこじんまりとしたものであったが、これを改修して住むことのメリット
は確かにあるものと見えた。そして・・・施主の決定が下された。
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既存 改修後-イメージ同じ(バルコニーは一度外した)
既存写真
1階は居室が2つ、台所兼食堂、浴室、便所と面積のわりに間仕切りが多く階段が中心にあるプランだった
LDKは掃きだし窓より一軒ない奥行き部分を畳とした
なんとなくの下がり壁も実はリズムを生んだ(ような気がする)
住い手は現在ちゃぶ台を置いて実に素敵なコーナーを作っている
「玄関あけたら2分でゴハン」というCMをご存知だろうか(ジェネレーションがバレます)
この場合「・・・2秒でゴハン!」
受け入れてもらえないであろうと考えていた水廻りプラン
これに限らずであるが施主はひとつひとつを真剣に考え家族に持ち帰り・・・
受け入れてくださった
和やかに見えても、お互い常に誠心誠意の真剣打ち合わせがそこにはあったように記憶する
1階は道路正面エントランスを側面エントランスに変更し、リビング・ダイニング・キッチンと
スリーインワンの水廻り
2階は中心にあった階段を外壁側へ寄せ、大きめ納戸一箇所と和室と将来間仕切りする
想定で洋室をひとつだけ
とてもコンパクト
プランは最初にご提案したものを受け入れていただき方向性は決まった
住い手のことば
「いろいろな意味で身の丈にあった住いになったし、家族それぞれにいろいろあった
この一年だけれども、家に癒された」
暮らし方と住いが寄り添っている。
竣工後の一年の様子を伺いにおじゃました夕方、お話を伺っている途中
小学2年のお子様が帰宅する「こんにちは!」とランドセルを置いてすぐさま
遊びに出かける。実はお子様本人が帰宅する以前にご近所のお友達が
大きな掃き出し窓から室内に向かい「○っこちゃんは?」と顔をだしていた。
施工途中に壁塗り体験するご一家
写真を見返すと子供の成長に驚くものだ ご一家の隣は左官のTさんと監督ヨコイ