住まいの基礎体力へのこだわり。
大丸建設の家は、基礎体力が高いことです。なぜなら、過剰な設備や機器を使わなくても、自然の力で快適に暮らせるような工夫が随所に散りばめられているから。日本の夏は暑い。どうしてもエアコンが必要になります。しかし、風の通り道をきちんと作ることで、エアコンを使わなくても十分に心地よい風を感じることができます。
自然素材には調湿性があります。木は湿気を吸い、部屋が乾燥している時は木が蓄えている湿気を吐き出します。木は多孔質で表面積が多いので、さらっとしていて裸足で歩くと気持ちいいのです。夏でもベタベタしない。冬はほんのり温もりがあります。夏は緑のカーテンで涼を呼び、打ち水の気化熱で外気温を下げます。冬は薪ストーブで火を焚くと、遠赤外線の輻射熱で体の内側から温まります。空気を汚さず料理にも使えて一石二鳥です。暮らしを愉しむ。工夫する。家の基礎体力が高ければ、機械に依存しなくても十分に心地よく楽しく暮らせるのです。
木の使いこなしへのこだわり。
木はそれぞれに性格があります。生きていますから。当社で使う木は、紀州・山長商店から取り寄せた、無垢の杉・檜材です。木の骨格である赤み、表面の柔らかでなめらかな白太。美しい柾目板。表情豊かな板目板。
家の顔となるような場所には、木の美しい場所を使う。節のある板や柱も積極的に使い、全体のコストパフォーマンスを向上させる。樹種によっても適材適所があります。土台にはシロアリの忌避作用がある檜を。お風呂などの水まわりにも、撥水、抗菌性に優れた檜やヒバを使います。他は素直で安価に手に入る杉材がメインです。ご要望があれば、キッチンのカウンターになどに欅やクリ、桜の銘木を使うこともできます。木は適材適所に使うのが一番!木を知り尽くした大丸にお任せください。
産地とのつながりへのこだわり。
当社の使用する素材は、木はもちろん、メインで使う素材の多くが産地直送です。中間マージンがカットされるからとてもリーズナブルにお客様にご提供できるわけです。輸入材の多くは防虫・防腐処理されていますが、その心配もありません。当社で使用する木は、一切の化学薬品は使用されておりません。産地と顔の見える関係が、素材の安全性を確保しているのです。
品質ももちろん、絶対の自信があります。紀州の急峻な山の中で、100年の計で育てられた樹齢50年生以上の高品質の杉材のみ取り寄せています。乾燥時には木材の強度を表す「含水率」と「ヤング係数」を計測し、厳しい基準をクリアしたものでなければ出荷しないという徹底した管理が行われています。
「木は刈ってからも生きている。森に立っていた時と同じように建てれば、森の住んでいるのと同じこと。木の素性を生かして素直に建てると良い。」木とともに生きて80年の山長商店・榎本会長の言葉です。長年木を慈しみ、手を入れてくださる山主の人柄がそのまま表れるような素直な木。ぜひご実感いただければと思います。
地球の温暖化対策に対するこだわり。
日本は国土の3分の2以上が森林という、世界でも有数の「緑と水の国」です。森には天然林と人工林があり、長年の林業の歴史から、9割以上の木材自給率を誇っていましたが、木材の輸入自由化によって、今では2割まで落ち込んでしまいました。
戦後大量に植林された木は、今が伐り頃。しかし大量に花粉を出しているばかり・・・。干ばつや下草刈りなどの手入れがされず、山は弱っています。使える木がたくさんあるのに使わない。海外から輸入することで、エネルギーコストが上がり、CO2排出量も増える・・・こんなもったいないことがあるでしょうか。
また木はCO2の吸収源でもあります。木は光合成によって二酸化炭素を吸収し酸素を放出します。木材は50%が炭素で構成されています。つまり、炭素を蓄えることができるし、炭にすれば燃料になる。そして木は朽ちるとCO2を排出します。育ち盛りの木を使うことで、炭素を固定化できるのです。木造住宅の一戸建ては約6tものCO2を蓄えていることになります。木を使うことは、日本の森林を適切に更新し持続可能にすること。そして地球温暖化対策に貢献すること。それを意識しながら国産材を使っています。
ライフサイクルを考えた家づくりのこだわり。
製造時のエネルギー負荷が少ないシンプルな自然素材。木はそのものを使います。塗り壁材も非常にシンプルな組成です。断熱材も、塗料も、高度な化学処理をしたものはほとんどありません。環境を害する薬剤(防虫・防蟻・防腐剤)は使わない。建材の一つ一つにおいて、製造時の環境負荷は抜群に少ないものを厳選して使っています。また「廃棄する時も自然に還るもの」を多くしています。
建築廃材の排出量は1年間で6600万トン。材料のリサイクル率は48%で、半分以上が最終処分場で埋め立てられます。アスベストを含むもの、ダイオキシンを発生させるもの、今スクラップされている住宅は有害化学物質を多く含んでいます。最終処分場はもうどこもいっぱいです。ゴミを受け入れる限界値が近づいています。そのため不法投棄が横行しています。
まず、ゴミにならない家をつくる。100年住める家はゴミにはなりません。また解体・廃棄する際も、なるべくリサイクルやリユースできるようにしたい。木はリサイクルが可能です。良材は古材として高値で取引されます。製造から廃棄までを考えた家づくり。大丸の住まいは「LC-CO2」においても優秀です。
構法のこだわり。
構法は、代々受け継がれた匠の技を活かした在来軸組構法を採用しています。大丸建設の家は、昔ながらの大きな木を金物を使わずに、組み立てながら作っていった伝統構法の技術を現代に合理化した在来軸組構法で建てられています。決まったモジュールを組み合わせる仕上げ方ではなく、ひとつひとつが大工の手仕事。自由な設計を可能としており、家族構成の変化に合わせた間取りの変更などのリフォームにも対応できます。
東京は地震の多い地域…一見、木造は地震に弱いと思われがちですが、鉄骨やRC構造に比べて、軽くてやわらかい木造住宅は、家全体で粘り強く地震に対して耐えるという特性があります。良い材でしっかりと家をつくれば、地震や台風にも安心して住むことができます。
建材のこだわり。
当社は、木だけにこだわっているわけではありません。
●塗料は安全な素材を使い、独自に調合したもの。はいはいの赤ちゃんが床を舐めても害のない安全なものです。
●断熱材:壁、床材には羊毛断熱材サーモウール、屋根断熱材にはパーフェクトバリアーを基本として使用しています。また、古紙を使用したセルローズファイバーもご要望に応じて施工しています。
・サーモウール・・・高い断熱性、調湿性に加え、75mg/立法メートルのホルムアルデヒドを1時間で100%吸着するという、空気清浄効果も兼ね備えた羊毛断熱材。
・フォレストボード・・・杉樹皮とバージンパルプ、トウモロコシから作られたコーンスターチ糊を原料とした樹皮断熱材。断熱の他、調湿、吸臭、抗菌、吸音効果がある。
・セルローズファイバー・・・古紙を綿状にし、沈降防止のために麻を添加したリサイクル断熱材。高い断熱性と防音、防火、調湿・結露防止、撥水、防カビの効果がある。
●壁 材:内壁材には、消石灰を基材としたタナクリームや珪藻土を基材とした中霧島壁を使用。外壁材にはスーパー白洲そとん壁、またはガルバリウム鋼板を多く使用しています。これらの素材は廃棄段階でも有害物質を出さないので、環境に優しい素材です。
<内壁仕上げ材>
・タナクリーム・・・漆喰や珪藻土と同等以上の優れた調湿性、通気性を持つ天然素材壁材。お客様自らが塗ることも可能。中霧島壁・・・高い吸放湿性を備え、結露や防カビ効果に加え、耐火性と吸臭、断熱性に優れた珪藻土を主原料とする内壁仕上げ材。
<外壁仕上げ材>
・スーパー白洲そとん壁・・・火山灰シラスからできている100%自然素材の左官材。耐久性・断熱性に富み、通気・放湿性に優れている。外部からの水の浸透を防止するだけでなく、壁内の結露も防ぐ。
・ガルバリウム鋼板・・・アルミニウムと亜鉛合金めっきからなる鋼板。耐食性、加工性、耐熱性、熱反射性に優れる。
明瞭コストのこだわり。
自然素材は高い、という誤解があります。家のどの部分にお金をかけるのか、その価値観の違いがコストに反映されるのだと思います。時々、驚くほど安い坪単価の家の広告を見かけますが、そこでは何を省いているのでしょうか?
当社の家で一番大切な「木」は紀州・山長商店から産地直送のものです。間に業者が入っていないので、中間マージンがありません。壁材や塗料などの内装材も業者との直接取引です。モデルハウスもありませんし、営業だけの社員もいません。お客様のほとんどが紹介です。広告宣伝費も工務店にしてはものすごく少ない方だと思います。つまり、大丸の家の値段は、素材そのものの質と、職人の手間に重きを置いているということです。家の中身にきちんとコストをかける。そこをご理解いただければと思います。