大丸の大工道具:「ドライバー」

ドライバーについては、大工や工務店に限らず、家庭でも何かと重宝する必須の道具です。

今は何かを接続する時に、ネジを使うことが多いです。電気のコンセントの傾いているものを直すとか、扉の調整もドライバー一本でできます。網戸やサッシュの調整もできます。室内建具もネジで戸車の高さを調整するのもドライバーの仕事です。

太さ、グリップなどの使いやすさは、千差万別。太いもの細いのもありますが、基本的にはホームセンターや100円ショップで売っているものでも十分にまかなえます。アタッチメント的なものもありますが、家庭で使うには便利ですね。

先っぽはネジに合わせて回します。今は基本的には先端が磁石になっているので、ビスがくっつくようになっています。

私は、車に太めのドライバーを常備しています。今はプラスのネジが主流で、マイナスは少なくなってきています。プラス3本マイナス2本が私の定番です。

電動でないドライバーは、細かい建具の調整や、一気にネジを回さないもので使います。新築ではメインで使うのは電動ドライバーです。手回しのドライバーは、点検やメンテナンスの時の必需品です。

大丸の大工道具:差し金

差し金も、大工ならではのものと思われがちですが、日曜大工でもあると便利な道具の一つです。大丸建設では、木工教室で使いやすいようにセンチ表記だけの小さなものを用意しています。

差し金の特徴は、直角の線を引けること。「金」は直角を意味します。金を出すとは、つまり「直角」を引くこと。だから差し金と言います。

本来は尺貫法から来ていて、対角線を出すのにも差し金を用いています。今でもまっすぐに木を切る時、直角に切らなければいけない時など、木工でも必ず使う。

一般的には長辺30cm+短辺15cm、大工さんは尺5寸といって、45cmとその半分の差し金を使います。