2019年08月15日(木)

外装メンテナンスは全体で

外装のメンテナンスを安価で仕上げるために、劣化した一部だけの塗装で済ませようとする方がいますが、それはやめる方がいいと思います。一部だけ塗装すると、見た目としても違いが出てきますが、実は「見えている部分」だけが劣化しているわけではないのです。汚れていないように見えても実は汚れていたり、劣化が見えないところで進行しているケースもあるのです。

何より、外装メンテナンスをやる際は、足場をかける手間がかかるので、その手間賃を考えると、一部だけやるよりも、全体をまとめてやる方が効率的です。

2019年08月12日(月)

軒下のメンテナンスも必要です

近年、気候が激化して、雨は上から下に降るものだったのが、あまりに激しい雨で上から叩きつけられた雨が今度は下から上に飛び跳ねてきたり、横から打ち付けてくるような、そんな風に変わってきています。

雨風が軒裏まで風で巻き込んでしまうケースが増えてきており、軒先や軒裏の劣化が心配です。昔は軒天井も木で施工していましたが、最近では風雨対策でサイディングボードに張り替えたり、ペンキを塗り替えるメンテナンスをしています。

ペンキなどがささくれのように出ている軒先は、美観の問題もありますが、水がしみやすくなってきているサインでもあります。早めにメンテナンスをするのがおすすめです。

 

2019年08月08日(木)

木の外壁塗装の方法

外装をメンテナンスする最大の目的は、住まいの構造材を守るためです。要は雨漏り、水染み対策です。外壁が傷むと、そこから雨風が入りやすくなり、染み込んで、構造材が劣化します。すると耐震に影響したり、壁の中がカビたり腐敗して、健康被害にもつながります。

外壁が木の場合は、しっかりと塗装をして、仕上げ材で水の対策をすることが大切です。木の外壁材が傷んだ場合は、塗装をするか、交換です。

木の塗装は、オイルステイン系の油を染み込ませる塗装か、ペンキと呼ばれる塗膜をつくるタイプの塗装の大きく2種類です。

木がしっかりしているうちはオイルステイン系の方が、木の良さをいかせるのでおすすめです。大丸建設ではかつて、木にはペンキ系の外壁塗装をおこなっていましたが、日光や風雨に当たると劣化してペンキが剥がれてきます。また、木は生きているので、湿気を吸ったり乾燥すると動き出して、それでペンキが剥がれることもあります。ステイン系の方が木の性質に寄り添ってよさそうに思います。

 

2019年08月05日(月)

屋根のメンテナンス方法

外装メンテナンスというと、つい外壁の補修をイメージしがちですが、実は屋根のメンテナンスがすごく大切です。

瓦屋根の場合は、瓦がはずれたり、棟瓦の漆喰部分が割れていれば、メンテナンスのサインです。瓦は基本的にメンテナンスフリーですが、棟瓦の漆喰は、天井のてっぺんで最も雨風を受けやすいところでもあるため、注意してチェックするようにしましょう。

カラーベストの屋根の場合は、埃がついたり、苔が生えたりして、表面が劣化します。水洗いをしてから塗装します。ガルバリウム鋼板の屋根も、カラーベスト材同様、10年から15年で表面塗装のツヤがなくなり、塗膜をもう一度つくる必要があります。苔が生えると劣化が早くなり、割れやすくなります。そうすると屋根から水が入り天井や構造材に影響を与えます。

 

2019年08月01日(木)

外装材のメンテナンスパターン

大丸建設で使う外装材は、高千穂の「そとん壁」がスタンダードです。そとん壁は火山灰(シラス)が主原料です。ほかにも、モルタル材を外装に吹き付けるパターンと、サイディングボードもあります。

そとん壁はメンテナンスフリーであることが売りで、汚れていれば水洗いをすればきれいになります。

モルタル吹き付けの外装材は、15年くらいで塗膜の状態が劣化してくるので、外装が水を吸い込みやすくなり、クラックが入ります。10〜15年程度で一度塗り替えをすることが必要になります。

サイディングボードの外装材の場合、やはり10〜15年で目地が硬化したり、亀裂が入るので、打ち替えをして、表面塗装をしていきます。継ぎ目をコーキングします。

外装材によってメンテナンスのやり方は異なります。初期投資に多少お金がかかっても、後々メンテナンスしやすい材料を選ぶのか、初期投資をおさえてメンテナンスにお金をかけるのか、新築の際にじっくり検討されるとよいでしょう。

 

2019年07月29日(月)

外装工事はお肌のメンテナンスと一緒

外装のメンテナンスは「お肌のお手入れ」のようなものです。しかし、外装が人間の肌と違うのは、自動修復機能がないことです。

大丸建設では、工務店の役割の一つに「ハウスドクター」があると思っています。住まいのお医者さんとは、住まいに不具合が出ないように定期的に診察して、未然に病気を防ぐことです。

例えば、私はハウスドクターとして「耐震診断」をします。地震に対して今の住まいの健康状態がどうであるかを「健康診断」する、というわけです。

ホーム・インスペクションも同じようなものです。住まいに不具合が見つかったら、大事故につながる前に、早めに修復、営繕を提案します。

お肌のケアについても、紫外線対策をせずにいると、日焼けして肌が荒れたり、しみやそばかす、そして劣化の原因になります。外装が紫外線を浴びることは避けられないとしても、メンテナンスをすることで長持ちさせることはできます。

2019年07月25日(木)

外装のケアをしないとどうなる?

外装は生活利便性に直結しないので、ついついお手入れは後回しになりがちです。そうして何年もケアしないと、何が起こるのでしょうか。

クラック(外装のひび割れ)が起こったらメンテナンスのサインですが、それをせずに放置してしまうと、ひび割れたところから水が入り、中が腐ってしまいます。「中」とは、柱や梁などの構造材、断熱材や防水シートなどで、そこが腐ると、カビ、シロアリ、木材腐朽菌などが発生し、不衛生になります。構造体にダメージが加わると、それこそ地震などの際の安全が脅かされます。地震で壁がはがれると、その家に住むことは難しくなります。

そうならないために、クラックを見つけたら早めのメンテナンスが必要です。

 

2019年07月22日(月)

外装は人の肌と同じ、お手入れが必要

外装リフォームについて、新築後だいたい10〜15年がメンテナンスの目安ですが、その家の立地条件によって外装の劣化具合は変わってきます。

外装劣化の要因としては、日光の当たり具合、風雨にどれくらいさらされているかによって、外装の持ちや色の変化が変わります。吹きさらしの家ほど劣化は激しくなるでしょうし、例えば台風や暴風雨などの極端な気象災害に見舞われてしまうことで、予想外の傷がついてしまうことがあります。

建物の外装は、人の肌と似たようなものだと考えてよいでしょう。紫外線に激しくさらされれば、お肌は日焼けしてしまいます。暴風雨などでダメージを受けたら、早めに修復する方がいいです。

外装リフォームの目安は、一概に年数だけではありません。外壁にクラック(ひび割れ)が入るなど、明らかな変化が起こっていたら、その時がサインです。

2019年07月18日(木)

外装リフォームのタイミングは?

新築住宅の場合、外装リフォームは10〜15年に一度が目安です。

しかし実際には、新築住宅の竣工以降、数年先を見越して予定を立てて、「今年は外装リフォームをしよう」と計画的に外装リフォームに取り組む方は、圧倒的に少数です。たいていの場合は、どこか不具合が出てきたり、外装リフォーム屋さんの営業が入ってから、検討し始めることがほとんどです。

外装のリフォーム屋さんは、「壁を塗り直す方がいい」「屋根がめくれている」「釘が出ています」「となりの家のリフォームをしていて気になるところがありました」といううたい文句で営業をかけてきます。リフォーム屋さんを屋根にのせてしまえば、何かしら修繕する箇所を見つけてくるので、そこで契約、となってしまうケースが多いです。

もし外装リフォームの営業が来たら、屋根にのせる前にぜひ一度大丸建設にご相談ください。特にOBのお客様にとっては、その住まいを建てたのは私たちで、詳しい図面や構造の状況がわかります。それをもとに修繕する方がはるかに正確かつ適正な工事ができるからです。

2019年07月16日(火)

外装リフォームは10〜15年に一度

大丸建設は、創業150年の歴史とともにお客様が地域のあちこちにおり、リフォームや営繕もOBのお客様を中心に数多く手がけています。年間で何件も、外装リフォームのご相談や実績があります。

住宅は、新築で完成したらそれで終わりではなく、適切なタイミングでメンテナンスをしていきながら、長く住み継いでいく必要があります。長く住んでいれば、汚れたり、破損したりということはどうしても起こってしまうもので、そのメンテナンス費用をきちんと営繕計画に組み込んでいくことが大切になります。

外装については、10年に1度が目安と言われています。実際に不具合がなければ後回しになりがちな部分でもありますので、最大でも15年おきにはメンテナンスをするのがおすすめです。