そう考えると、工務店は、職人さんの仕事を回すためのコーディネート業務でもあり、工務店がコンスタントに仕事を取ってこないと、職人さんも仕事がなくなるため、責任は重大です。
一方で、その工務店が機能しなくなったら、大変です。ある程度の利益率は確保していかなければ、工務店自体の存在が危ぶまれます。
私たちが努力すべきところとしては、工期を縮めてうまく回転させていくこと。例えばこれまで5カ月かかっていた現場を4カ月で終われば、工期は縮まる。いかに段取りよくやるかというのも重要で、そこには現場監督の腕が問われます。
現場監督は、ただ現場のスケジュールを監理するだけではなく、材工含めた原価管理をおこなえる経営感覚が必要です。
職人さんをたたく工務店は、職人さんが気持ち良く仕事をできるはずもなく、仕事に現れる。職人さんとの関係を良好にし(つまり、きちんと対価を支払い)、スケジュール調整でどこまでお互いに協力できるのかが大切です。