見積もりのバリエーションも大切

 住宅建築の場合、それが新築であれリフォームであれ、予算の擦り合わせと納得は最重要事項です。リフォームがわかりにくいのは、何を、どの程度変えたらどのくらいのお金がかかるのか。部品交換型ならば、このパーツを変えれば幾ら、という話なのでカンタンです。しかし、本質改善型の場合、既存住宅ありきで、全体の状態を把握しながら優先順位を決めていくので、一概に幾らとは言いにくいのです。
 リフォームの場合、新たに工事を行う部分と、既存のまま残る部分が出てきます。その調和も大切です。部屋ごと、階ごと、パーツごとのリフォームの積み上げか、ある程度全体をいじる場合でも変わってきます。住みながらのリフォームの場合、工期もかかるし、部分部分を改善しながら最終的に全体を調和していくリフォーム手法が求められます。
 最初の提案のなかで、今改善したいすべてを変えればどのくらいの金額がかかるかの総額を提示し、本質改善のために外せない要素は何か、部品交換だから今急がなくても大丈夫なところはどこか、など、一つひとつ線引きできるような明確な基準を用意できれば、と思っています。

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