小さなことから大きなことまで、リフォームも大丸に!

 これまで、約半年に渡り大丸建設のリフォームについて語ってきました。リフォームは新築より難しいと言われるのは、既存の建物があるためそれを生かしながらいかにお客様の理想に近づけていくか、という点。大変な仕事ではありますが、技術も提案力も試されるので、やりがいがあります。
 大丸建設では、大規模リフォームはもちろん、軽微な営繕についても喜んでお引き受けしています。例えば水洗金具の交換、雨樋の詰まりを取る、畳や襖、障子の張り替え、カギを変えるなど、住まいについてのご質問やご相談があれば、どんなことでもお問い合わせください。まずはうかがって、現場を見て、例えばお客様ご自身でDIYする方が費用も安くあがるよ、などのアドバイスもできます。
 耐震改修やエコリフォームには補助制度もあります。市町村単位のことが多く、耐震診断や設計も施工もできるエリア、診断はできないが工事なら請け負えるなど、市町村で異なりますので、こちらもお問い合わせください。

サッシの入れ替えがエコリフォームに効果抜群!

 家の断熱性能を高めるには、実は壁より屋根より、窓が効果的なことをご存知ですか? 室内の熱損失の約7割は窓からと言われており、窓をリフォームするだけで断熱効果が抜群に上がるのです。
 窓のサッシ(枠)をアルミから木製に、または樹脂に変える。あるいはガラスを1枚から2枚にする。特殊金属膜の入った遮熱複層ガラスにするなど、様々なパターンから選べますが、最も安価で施工もカンタンなのは、既存のサッシの内側にもう1枚、インナーサッシを入れることです。既存の窓サッシをそのままにして、内側に気密性の高いサッシをビスや釘で取り付けます。採寸さえしっかりすれば、施工は1日で終わります。
 サッシ本体を変えるとなると意外と大きな工事になります。窓はたいてい外壁の中にめり込んでいるので、その周りを壊して窓を外します。外壁の補修が必要になり、内部の枠を調整して一部を補修する作業が必要になります。外壁や内壁の色との調整も行わなければなりません。

今、要注目のエコリフォーム

 近年、国は省エネや創エネに力を入れています。地球温暖化の影響も明らかになり夏は猛暑が増えてきていることから、大丸建設にも太陽光発電や太陽熱温水器などに対するお問合せが増えてきています。施工実績はまだ少ないですが、今後、力を入れていきたい分野の一つではあります。
 特に省エネに効果的なのは、家全体の断熱性能をアップすることです。断熱というと、どうしても断熱材を思い浮かべてしまいますが、断熱材を強化するとなると、壁や天井、床をはがさなければならず、工事も大がかりです。実際には耐震リフォームや内装のリフォームと合わせて、壁をはがす時に断熱材を増やしたり入れ替えたりするケースが多いです。

筋交いを入れる、構造用合板を入れる。

 空間に筋交いを入れて補強する場合は、いったん周囲の壁をはずし、一部だけ天井を壊し、床も一部切ってから筋違えを入れます。この時のポイントは、柱と柱、柱と梁など、構造材と構造材の角にきちんと筋交いを渡すようにして、金物を入れて補強するようにします。
 耐震用のボードを張る場合でも、土台から胴差しまできちんとボードを張れれば、相当強い強度を保つことができます。両サイドに柱があることは絶対条件で、柱の受け材をつくる必要があります。こうすることで、重力や横揺れの力がきちんと伝わるようになります。
 構造用合板は柱の外側に張り、N50という釘で、150mm間隔で打ち込みます。釘の擅断力で耐力をもたせるので、打ち込みすぎてはいけないなど、細かい規定があり、大工さんの力量が試されます。

軽微な耐震リフォームは押し入れの補強が一番

 単純な耐震リフォームの場合、押入だけのリフォームで可能な場合があります。押入は部屋の角にある場合が多いからです。南西や北東、家の隅角部など、補強をすれば家の耐震強度を全体に高めやすくなります。押入の中であれば漆喰壁塗りやクロス張り替えなどの内装仕上げの必要もないので、安価で済む場合が多いです。押入の中に構造用合板を入れれば、耐力壁として機能します。
 普通の部屋の壁に新しくボードを張ると、色が合わずにパッチワークのようにチグハグしてしまうことがあるのですが、押入であれば元々ボードがむき出しになっているので、施工もカンタンです。もちろん、いったん押入の中身を全部出すのは大変ですが「片付けにもなり一石二鳥」とお客様が喜んで協力してくださるのはありがたいことです。
 1間の押入リフォームでだいたい3-4日を要します。押入だけなら予算は100万円程度で済むはずです。