木造住宅の柱と梁をつなぐ「接合部」は、仕口で木と木を凹凸に組み合わせ、さらに金属のボルトで強固に留めます。
通常、住まいは縦の力(重力)にはしっかりと耐えられるようにつくられていますが、横の力(地震や強風など)には弱いと言われています。横の力に耐えられるよう、耐力壁などを強くして住まいの耐震性を高めます。
地震で横からの過重がかかると、縦の構造材(柱)と横の構造材(梁)の接合部に力がかかります。金属よりも木の方が単体では強度が弱いので、木部に損傷が加わり、木にヒビが入ったり、割れることがあります。
そうすると、本来耐えうるはずの縦の力(重力)が正常に伝わりにくくなります。接合部から住まい全体の損傷につながることもあるので、接合部の確認は重要です。