地震の波にはP波とS波がある。

 皆さん、中学校や高校の理科の授業で、P波とS波という言葉を聞いたことがあるかと思います。地震が発生すると、震源から波紋のように地震波が伝わり、最初にP波(初期微動)、続いてS波(本震)がやってきます。
 P波は縦に揺れる波で、先にやってくる地震の波動です。P波は速度が速く、続いてやってくるのがS波です。S波は主要動とも言われ、大きな横揺れをもたらします。地震の被害は主にS波の横揺れによるものです。
 緊急地震速報の仕組みは、地震発生の際に地震計がP波を感知し、そのデータを即気象庁に転送します。P波のデータからマグニチュードや震源を解析し、緊急地震速報として発表します。
 家が倒壊したり被害を受けるのは、主にS波による横揺れが原因です。建築物は重力に耐えうるようにできているので、縦揺れには強いのですが、横にかかる力に対しては弱く、耐震性の高い建物とは、横からの力に対する耐力が強い建物と言えます。

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