「大丸建設・未来への5年計画」今年は、結婚したいです!

「大丸建設・未来への5年計画」をテーマに1月のブログをお届けして参りましたが、今日のタイトルに驚かれた方も多いのではないかと思います。私は今37歳ですが独身で、今年こそ結婚したい!と夢見ています。今はお付き合いしている特定の女性がいるわけではないのですが……。大丸建設は家族で代々受け継いできた家業。兄は早くに結婚して二人の子どもに恵まれ、甥っ子も姪っ子も木の家、木のおもちゃが大好きで、大工さんに憧れています。私自身も父の腕に抱かれて大工さんの仕事を見てきた幼い頃の思い出を振り返り、自分自身も家庭を持ちたい、「親父の背中を見せたい」という憧れがあります。
 実はこの「結婚したい」という目標が会社のビジョンと合致しているような気がしているのです。自分がイキイキと楽しそうに仕事をすること、守るべき存在があること、未来に向けて日々を精一杯生きることは、つながっている気がします。
 というわけで、お嫁さん募集中ですので(笑)、ご紹介等ありましたらぜひご連絡いただけたら幸いです。

「大丸建設・未来への5年計画」小さなところから発信機会を増やす

 大丸建設にはショールームがありません。お客様の関心を引くようなショップもないですし、積極的に広告を打っているわけでもないので、私たちの日頃の仕事と発信をいかに目に留めていただくかには、今年はもっともっと注力してもよいと思っています。
 例えば建築中の現場を常にきれいにしておくこと。職人さんたちのマナーを徹底すること。建設現場での職人さんたちの気持ちよい働きぶりを見てくださった方が、私たちに問い合わせをしてくださって、新築の受注につながったことがあります。よい仕事をすることが新しい仕事につながる、とてもうれしい出来事でした。
 ショールームがない分、本社の周りで発信することも始められたらいいなと思っています。今年は地域の一般の方々向けに耐震セミナーや木工フェスタを企画しています。こういった情報は主にOBのお客様や現在営業中のお客様に向けて発信することが多かったのですが、例えば本社前や新築中のお宅の前などに私たちの思いや情報を発信する「掲示板」を設けるだけでも違ってくるのかな、と思います。
 口コミと信頼に支えられているからこそ、小さな発信をコツコツと積み重ねていきたいです。

「大丸建設・未来への5年計画」先を読む力を磨く

 私は大丸建設に入社して以来、現場監督の仕事をメインに、今は全体の管理・運営に関わっています。現場監督は、設計・営業から仕事を引き継ぎ、いかに「工期内」に「予算内」に「円滑」に仕事を終わらせるかが課題です。現場の進捗状況を棟梁と相談しながら、材料の発注、職人さんの手配、お客様との調整を行っていきます。ただ仕事を回せばよいのではなく、職人さんにいかに気持ちよく働いてもらうか、またお客さんに満足していただけるかは、現場監督の腕次第とも言えるのです。
 現場監督と大工さんの読みを合わせて、阿吽の呼吸で仕事がスムーズに進めば、これはとても楽しいです。その前提になるのは、先を読む力=段取り力。今年は、なるべく新規のお客様も多く受注できるようにしたいというのが私の願いですが、新築が重なるほど、現場監督の采配が冴え渡ってくるような、やりがいのある仕事をつくることこそが私の仕事なのだろうな、と思います。

「大丸建設・未来への5年計画」提案する力を身につける

 大丸建設の住まいづくりの特徴は、できる限りお客様のご要望を聞き、それにお応えする住まいをつくること。これは先代より大切にしていたところですが、先日スタッフと議論していた時に、私たちの弱みでもあることに気がつきました。
 「大丸の家はデザインが……」と、時々、厳しい評価をいただくことがあります。これだけ住まいへの価値観が多様化し、またインテリアやライフスタイルにこだわりのあるお客様が増えていくに連れ、「お客様のご要望を何でもお聞きします」という姿勢では満足しない方もいるのではないかと思います。私たちが本当に素晴らしいと思う、美しい住まいを提案する力に欠けていたのではないか、という反省があります。せっかく『チルチンびと』で素晴らしいデザインの家を見ながら、その機会を生かしきれていないというか……。素材は最高のものを使っているので、素材のよさをより引き出し、安心と安全とデザインのよさも両立できるはずなのです。
 今年は、大丸の家の基本スタイルを、デザイン、価格含めて提案できるような土台をつくるべく、過去に建てさせていただいたお客様の家を振り返り、検証して、お求めやすくデザイン的にも性能的にも満足いただけるような住まいを提案できる力を磨いていきたいと思います。

「大丸建設・未来への5年計画」価値を伝える

 大丸建設で大切にしている「事業拡大よりも事業継続」。そのためには、やはり、常に新陳代謝をよくして、新しい挑戦をしていくことも大切だと思っています。新しいお客様との出会いは、私たちの学びにつながりますし、そこからご縁が広がっていくことがとても多いです。
 この時代では、ただ待てばお客様がご紹介でいらっしゃる、ということでもないので、何かしらの営業や広告・宣伝などは必要です。私たちは「匠の会」や「チルチンびと『地域主義工務店』の会」などでの活動を通して、メディアへの露出機会が比較的多く、雑誌や新聞などを読んだお客様からアクセスしていただくこともあります。ホームページでの情報発信も充実させていますが、営業設計スタッフのブログ、常務のブログ、そして私のブログなど、社員一人ひとりの個性と人となりを外に出しながら、私たちの理念や思い、そして住まいづくりの現場からの視野をお伝えすることも、価値を伝える一つの手法だと思っています。
 今年で9年になる大丸ニュースも大切にしていきたい私たちのメディアです。「大丸建設らしさ」をお伝えしながら、新しい挑戦も発信していきたいと思います。

「大丸建設・未来への5年計画」目標設定をする

 大丸建設は、常に右肩上がりのイケイケ成長路線を目指す会社ではありません。元々家族で創業し、家族で引き継いできた会社。お客様も家族代々で、あるいは口コミで地域に密着してきたので、事業拡大よりも継続性に重きをおいています。私自身にも拡大志向はあまりありませんし、父や先代たちが築いてきた歴史と社風を受け継いでいきたいと思っています。
 ただ、この時代の中で「現状維持」を目指すことはすなわち「縮小」にもつながりかねないので、具体的な数値目標を持ちながら、それに向かって社員が団結し、実現していく喜びをみんなで味わいたいと思います。具体的には新築住宅の目標件数を社員で共有し、一方で大丸の強みでもあるリフォーム・営繕などの仕事も確実に受注していけるよう、お客様との接点をきちんと持ち続けていくこと。 
 住まいは、建てて終わりなのではなく、建ててからが本当のおつきあいの始まり、というのは私たちの社是でもあります。大丸建設が建てるのは数十年で壊すような家ではなく、百年、何世代と受け継げる家です。私たちが建てたお客様の住まいを責任もって見続ける、そのためには確実に事業継続をしていける態勢が必要です。自分たちで決めた目標を達成し、やりがいと手応え、成長の実感を手にする。そのための目標設定をしていくのが私の務めなのだろうと思います。

「大丸建設・未来への5年計画」始動の年に。

 この年末年始は、大丸建設として今後どのようにビジョンを描き、この1年をどう過ごしていくのかを考えることに明け暮れました。大丸建設は稲城市で建設業を始めて140年の歴史を有します。現社長で5代目、次を引き継ぐ私で6代目です。この歴史を次にどうバトンタッチしていくのか、私自身も意識し始める年齢になってきました。
 年末にスタッフとお酒を酌み交わしながら、考えさせられることがありました。私自身が現場や日常業務でてんてこ舞い状態では、社員が会社のビジョンを共有しつつ、社員一人ひとりの個性や持ち場を生かすことは難しい。私はあくまでも司令塔で、スタッフや職人さんに的確な指示を出しながら、先を見据えた計画を立て、それを伝え、外にも発信していくことだと気づきました。
 もちろん、現場が忙しい時は私自身も「駒の一つ」として動くことはありえますが、それで社員に指示が行き届かなくなり機能不全に陥っては本末転倒です。私自身が自分の役割を見据え、常に肝に銘じていれば、忙しい日常の中でも司令塔としての役割をきちんと果たせるようになるかと思います。
 今年は「大丸建設・未来への5年計画」始動の年にしたい。その計画を発表します。

謹賀新年

 新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。大丸建設では、木造建築のよさを未来に伝えていく使命を持ち、お客様が安心して住まい続けられるよう、お手伝いをさせていただきます。技も心も、現代の中で変わらぬ部分、進化する部分を大切に、精進して参ります。
 昨年1月よりブログを本格的に始めて1年が経ちました。これまでどうしても日常の仕事に追われがちでしたが、改めて自分の思いやビジョンを振り返り、未来を展望することで、少しずつ自分が変わってきているのを感じます。それはすなわち、大丸建設としても持続可能な未来をつくる会社のビジョンを新しくつくり直すことにつながっているような気がします。
 今年もブログを通じて、現状を鑑み、未来のビジョンを立てながら、「社員みんながイキイキと楽しく仕事ができる」会社を目指していこうと思います。