まずは目視で耐震性をチェック!

 最初に耐震診断のご相談を受ける際は、まず外回りから目視して、屋根材の状態や傾きがないか、雨漏りがないか、壁や基礎にクラック(割れ)がないか、サッシがきちんと嵌っているかなどを確認します。その建物が大地震の際に倒壊する可能性があるかないか、数値としては明確に出せないけれども、目視である程度の予想はつきます。
 例えば、屋根が瓦材などの重い素材の場合は建物全体の重量が増すので、地震の際に重みでつぶれるなどの可能性は否定できません。ただ、瓦に応じた太い柱や梁で支えられており、壁の量が確保されているのであれば、その可能性は低くなります。
 壁の割れなどは判断材料の一つになりますが、その家が建てられた後もどれだけ細やかに手入れがなされているかどうかも判断の基準になります。また、そもそもの建築時の大工さんの技量や、木構造の組み方など、建築士と大工のレベルで耐震性能は変わってきます。耐震性能の判断基準になる耐力壁の量が同じでも、手の入れ方で耐震診断の結果には差が出てきます。

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