杉の傷も長い年月を経て美しく変化する。

日本国内で入手しやすく、比較的安価で、扱いやすい杉。いまの木造住宅は杉でつくられることが増えていますが、杉には弱点もあります。
 杉のメリットでもあるやわらかさ、やさしさは、傷つきやすいというデメリットもあります。大丸建設の本社の床に杉の無垢材を張っていますが、オフィス用の机やキャビネットを転がすと、床に傷がついてきます。でも、そのような傷も、長年手入れをしていくと味になり、かえって美しくなります。自然素材のよさは「経年美化」することです。
 構造材としての杉は、乾燥方法で違ってきますが、山長商店では強度を生かす乾燥方法を採用しているのと、構造材としての強さ(ヤング係数といいます)をきちんと数値で表し、しっかりとした強度が確保できているので、安心して使えます。中温で木に負荷をかけない乾燥方法で、大工さんも木を鉋で削っていると、そのたびに杉独特のとてもよい香りがしてくると言っています。
 木の特性、メリットとデメリットをよく知り、適材適所で材木を使っていきます。

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