木造建築物と地震

震災の翌日、土曜日も私は現場に行き、仕事を続けました。日曜日がお客様へのお引き渡しの日でした。電気の引き込みだけは原発事故もあったので1日遅れましたが、何とか日曜日にお客様が新居にお引越をすることができました。
 東日本大震災、そして大津波の映像を見て私が感じたのは、津波の威力の大きさでした。最も揺れた宮城県の栗駒市築館地区では、地震による犠牲者は出ませんでした。阪神淡路大震災の時は木造建築物の被害が大きく、建築基準法や耐震性能の見直しなどにもつながりました。東日本大震災では、津波にはどんな建築物も太刀打ちできないと、改めてその威力を感じました。
 震災後、新築住宅の取得が減ったとか、資産を持つことへのブレーキがかかっているなどと言われますが、こと大丸建設に関してはあまりそのようなことは感じませんでした。地震で一軒家がつぶれても、土地は残り、資産を復旧することはマンションなどに比べると比較的やりやすいと思います。地盤の調査や基礎づくりなどをしっかりやることで、きちんと耐震性能のある木造住宅を、丁寧に、誠実につくることの大切さを再確認しました。

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