東日本大震災から1年、その時私は現場にいました。

2011年3月11日14時46分。あの日からちょうど1年が経ちました。震災で犠牲になった方々のご冥福をお祈りするとともに、震災で被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。
 東日本大震災の発生時、私は家をつくる現場にいました。木製のベランダをつくっている最中に、震度5強の揺れを感じました。大工、職人ともども、すぐに作業をやめて安全を確保しましたが、道路のアスファルトがうねって見えるほどの大きな揺れは、私の人生でも初めての経験でした。
 その時の現場は引き渡しの直前で、最後の追い込みというところでした。会社にも電話はつながらず、家族とも連絡がつきませんでしたが、東京の揺れの程度や、建築中の家は揺れたもののびくともしなかったため、「東京は大丈夫、それよりもお客様にきちんとお引き渡しできるよう、仕事を全うしよう」と決めて、作業を続けました。私は耐震診断技術者の資格を有しているため、状況を冷静に判断できたということもあるかもしれません。
 東京はきっと大丈夫だろう、ともかく慌てずに、今やるべき仕事をしっかりやろう、という気持ちでいました。

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