ストック時代の始まり

これまで「スクラップ&ビルド」が主流で、世界で最も寿命が短いと言われていた日本の家。でも大量の建築廃棄物や環境問題などから、「よいものをつくって長く使う」という発想が求められています。国もそのように方針を掲げつくられた法律が「長期優良住宅法」です。
 国レベルでも、市町村単位でも、リフォームに対する助成が増えています。構造がしっかりしていれば、家は長く住み継ぐことができる社会資産とも言えます。新築住宅の需要が伸び悩んでいるいま、中古住宅を取得して、内装や間取りをフルリフォームして暮らす若い世代のライフスタイルが注目されるようになっています。まさに「ストック時代」の始まりと言えるでしょう。
 大丸建設のリフォームのお客様の場合、中古住宅を購入してフルリフォームするというお客様よりも、ご両親から引き継いだ家をどのように自分たちらしくしようか、というお問い合わせの方が圧倒的に多いです。私たちは、お客様に「いいものを長く使いましょう」と逆に提案させていただくこともあるくらいです。壊す必要のない家をわざわざ壊す必要はないですし、いいものなら長く使えるほうがいい。お客様のご要望を聞いていると、最初は解体後新築を望まれていても、実は長年の愛着ある住まいを残したいという想いをもたれている方も多いのです。

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